この話は、特に中学生に向けて書きました。なぜ突然この話をするのかは、「なぞ」ということでご了承の程を。笑
さて、小中学生の「比例」ってとっても重要です。
数学はもちろんなのですが、理科の計算は比例関係の問題が圧倒的に多いです。中学3年間の数学の内容で、「比例が一番重要」と言っても過言ではないでしょう。「比例」は1つの単元として出てきますが、実は理科を始め、他のいろいろな場面で顔を出すほど大切なものです。
ちなみに、理科で比例に関係する単元は、圧力、濃度、密度、オームの法則、電力、酸化反応、湿度などで顔を出します。
「比例」を初めて習うのは、小学校6年生です。比例は、その前に習う「単位量当たりの大きさ」、「割合」、「比」と密接に関係していて、本当に「比例」を理解するためには、この3つの基本が出来ていないと、なかなか使いこなすまではいきません。
小学生では「縦×横=長方形の面積」、「底面積×高さ=角柱・円柱の体積」、「速さ×時間=道のり(距離)」など、中学生の理科なら、「圧力×面積=力」、「電流×抵抗=電圧」、「飽和水蒸気量×湿度=水蒸気量」など(これ一部だけです)。
比例とは、簡単に言うと「A×B=C」という関係式が成り立っているところに比例の関係が出てきます。この関係になっているものはたくさんあります。
それで、このA×B=Cという式で、どういうときに比例の関係になるかですが、例えば、AまたはBが7だとすると「7×B=C」、「A×7=C」となります。そのときに、「CはBに比例する」、「CはAに比例する」と言います。
ここで、問題を出してみます。
<問題>
AさんとBさんが持っているお金の比は、3:5です。Bさんが800円持っているとすると、Aさんはいくら持っているでしょう。
これは、主に2つの解き方があります。
*Bさんの800円は比の5に当たるから、800÷5を計算して160円。Aさんは比の3に当たるから160×3を計算して480円。
*AさんはBさんの3/5(5分の3)に当たるから、800×(3/5)=480(円) ※(3/5)は5分の3という意味です。
あなたは、どちらの解き方をしたでしょうか。前者の解き方は、その先を考えた場合、あまりお勧めできません。後者の解き方が身についていることで、応用がきくようになります。ここでは、詳しく話すととても長くなってしまいますので、後者のやり方ができるようになってほしいということだけお伝えして、終わりにします。今回は簡単でしたが、またどこかで詳しく書けたらと思います。