教師の休校中の学校の仕事や業務が気になる!
小中高や公立・私立などによって学校の先生の仕事や業務にも違いはありますが、緊急事態宣言によって休校が長引く中、何をしているのかを調べました。
とても大変な職業だと言われていますが、このような事態になって一気に暇になったイメージではないでしょうか。しかし、実態はどうなのでしょう。いい意味でリフレッシュになったの?それとも逆に忙しかったりするの?
ということで、早速確認していきたいと思います。
教師の休校中って暇なの?学校の仕事や業務は何してるのか?
教師の仕事や業務について
ここでは、公立の学校に絞って、簡単にまとめます。
小学校の先生
まず教科指導ですが、ほとんどの教科を1人で教える点が大きな特徴です。
児童の生活指導も行い、ホームルームや学校行事などを主導し、児童の個性や人間性を育てていく役目も担っています。
保護者との連絡や対応、PTAや地域と連携した活動もあり、業務内容は多岐に渡ります。
中学校の先生
教科指導が仕事の中心です。小学校とは違い、それぞれが専門の教科を指導します。
部活動の指導や生活指導も行い、生徒が健全に成長できるようサポートしていく役目を担っています。
学校行事の企画・運営、授業の準備、進路指導、宿題チェックやテストの採点、保護者とのコミュニケーションなど、小学校の先生同様、業務内容は多岐にわたります。
高校の先生
自分の専門教科の教科指導をすることが仕事の中心です。中学校の先生と比べると、受け持つ授業数は減りますが、専門性が格段に上がるために、専門知識を磨く必要があります。
生徒の部活動、生活指導、進路指導も行い、学校運営の事務も行っています。保護者とのコミュニケーションは、生徒が自ら判断する成長期に当たるためもあって、小中学校ほどではないと言えます。
以上、とても大まかですがまとめてみました。どの先生も役割の違いはあれど、忙しい仕事であることは変わりません。
これらの仕事をやりがいを持って当たっておられる先生も多いわけですが、成長途中の生徒を導くため、様々な問題が生じ、疲弊してしまってリタイアする先生も出てしまう職業です。
体力的にも精神的にもタフさが求められる職業と言っていいでしょう。
緊急事態宣言の休校中って先生は何をしているのか
ここでは、小中高入り混じった話になります。
まず、休校中ですから黒板などを使った授業はなくなるわけです。また、部活も停止しているので、業務量としては相当に減っているのでは?って思いますね。
つまり、「暇なんじゃないの?」って思うわけです。
ところで、日本の教員って世界一長時間労働だということはご存知でしょうか。大変な職業だとはほぼ理解されていますが、「世界一」だとは知らない人も多いのでは?
だからこそ、今がもし暇であっても「骨休みしてください」って世間もなりそうです。
だって、上記以外にも「給食指導」や「清掃指導」や「生徒指導」といった仕事も、基本的には生徒が登校しないんですからないわけですから。
そういう想像のもと、では実態について見ていきましょう。
3月に入ってから、ほぼ全国的に休校が始まったわけですが、例年で言うと、この3月4月は1年で最も忙しい時期なんだそうです。
「じゃあ、楽になったよね」って思いますが…
結論から言うと、忙しい先生とそうではない先生の2極化が進んでいるようなんです。
じゃあ、仕事自体減っているはずなのに、忙しい先生って何をしてるの?っていうことになりますね。
「卒業式などの行事の見直し」
「生徒の家庭学習用のプリントや教材の作成」
「学童保育での教職員による勤務」
「生徒の学校での自習室などの受け入れ」
「家庭訪問」
「生徒への電話での連絡」
「地域パトロール」
「給食費の返納事務」
「来年度の修学旅行、宿泊行事等の見直しや旅行会社との調整」
「オンライン授業配信」
まだ他にもありますが、ざっとこれだけでも結構な業務があることがわかります。
しかし、全部の先生が均等に業務分担をしているわけでもないようで、差があるようなんですね。
この項目の中で、「学童保育での教職員による勤務」や「地域パトロール」なんてやっているんだと思いました。
学童保育は小学校の先生が行っているわけですが、結構多くの小学校で行われているようです。
また、地域パトロールも小中学校で3~4割も行われているようで、ショッピングモールやゲームセンターなどを巡回するそうです。
この2つを取り上げたのには他にも理由があります。他の業務は先生の範疇だと思うのですが、この2つは先生がやらなければならないことなのでしょうか。
先生、教師という立場をうまく利用されてしまっている感も否めません。家庭では見きれない部分もあるので、誰かにしわ寄せ?が来るのはわかりますが、教師でなければならない業務ではありません。
このあたり、家庭や地域とうまく連携ができているなら問題ないですが、いろいろなことを先生はしなければならないなあって感じます。
ただし、先生の中には「お先に~」と言って定時で帰ってしまって、結構時間がある先生もいるようなので、一概には言えないようです。
ちなみに、オンライン授業の実施については、小中学校では5%以下、高校でさえ10%にも行っていないのが現状です。今後、学習出来る環境の格差問題も浮上してきそうです。
状況のまとめと最後に
ともあれ現状では、全体として少しは先生の仕事や業務が減っているようで安心しました。
逆に、暇すぎるとモンスターペアレンツなどが文句を言うでしょうし、世間でも税金の無駄遣いと言う人も出てくることでしょうから、いい意味でそこそこ状態なので良いのではないかと感じました。
しかし、この後のことを考えると…
学校が再開になってから、先生が多忙を極めるであろうことは容易に想像できます。時期が大幅にずれたために、やらなければならないこと、変更して行わなければならないことが満載です。
学習内容の遅れを取り戻すためには、夏休みなどの長期休暇や休日を返上して行わねばならなくもなるでしょう。本当に、ちょっと考えただけでも心配になります。
そのためにも、先生たちにとって、今が全員心身を休められる時であってほしいと願っています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。