消費税10%計算(税込・税抜・内税)の仕方
こんにちは、kazeです。
消費税の簡単な計算方法!
っていうことで、今回はこの記事を書きます。
消費税が10%になって、家計のやりくりを見直す方も多いと思います。8%と10%の混在も面倒な部分ですが、あえて10%の良いところを言うなら、計算がしやすくなったことくらいでしょうか。
私のまわりにいる人の一部や世間の計算が苦手な人の中には、普段の買い物などの日常生活の中でパッと計算ができなくて、「どうすればいいの」っていう人がいます。
全体でいうと、そういう人の比率って意外に多いんだなあって感じることがあります。消費税の計算ではなくて、別の簡単な計算などで感じる部分です。
幸い、私は理数系なのでそのような計算に困ることはありません。
そこで、普段はいろいろな記事を書かせてもらっていますが、私発信の「消費税の簡単な計算方法」ということで、紹介していきたいと思います。
参考にしていただける部分もあるかと思いますので、読んでみてください。ただし、計算に自身のある人はこれに該当しないかもなので、あしからずご了承の程を。
消費税10%計算 日常の簡単な方法 *税込価格の計算
普段、お母さんたちは、スーパーの買い物で消費税をどう計算しているのでしょうか。
普通は、以下のようにやっていると思います。まず、今までの8%で例を挙げてみますね。(このあとは、これを「お母さん方式」と呼ぶことにします)(笑)
例えば、300円の8%なら、
「サンパニジュウシ」で24円が消費税だから324円が払う金額ね。
っていう感じですね。
24と出したときに、2.4円じゃあ小さすぎるし、240円じゃあ大きすぎるので、24円が妥当だってすぐわかります。
ほぼみんなこうやっているはず!?です。(笑)
では算数ではどうでしょう。もちろん、このやり方でもOKですが、こんな計算をします。
300円が元になっていて、それを「1」とすると、消費税は「0.08」に当たるから、税込価格は合わせて「1.08」に当たります。
「割合」のことばを使うと、300円が「もとにする量」で、税込価格が「比べる量」または「比べられる量」です。
よって計算式は、300円✕1.08=324円となります。
どうでしょうか。日常では算数のような計算は普通しないですね。お母さん方式の方がサッと計算ができます。
では、税抜価格を250円にしてみましょう。お母さん方式では、
25✕8をすることになりますが、今度はすぐに出てこない人もいますね。
ここで、この計算をサッとやる方法をご紹介します。
例えば、35✕16=560ですが、70✕8=560で同じ答えです。片方の数字は35から70に2倍していて、もう片方は16から8に半分にしています。
こうすれば、どちらも同じ答えになります。
これを使うと、25✕8の計算は、25の2倍の50と8の半分の4をかけた50✕4=200と同じになります。
頭の中で、2倍と半分の数字をかければ、5と8の1桁の九九計算をするだけになるので、サッと答えが出ます。
これ、日常でも結構使えますよ。
先程の消費税計算に話を戻します。もとが250円なので、2円では小さすぎるし、200円では大きすぎるので、消費税は20円とわかるので、税込価格は、250円に20円を加えて270円となります。
でも、税抜価格が260円とかになると、26✕8の計算は今紹介した方法も効力がないです。(笑)
つまり、8%は面倒なことが多いわけです。
その点、10%は簡単になります。
ではその10%計算ですが、今度はお母さん方式を使う必要もなくなります。
300円の10%は、計算式で言うと300✕0.1=30ですが、答えはもとの300の「0」を1個取るだけでよくなります。
260円とかでも26円ですし、56円でも5.6円と小数点をつけるだけ。とても簡単になります。
ですので、税込価格は、260円ならそれに0を1個取った26円をたして、286円となります。
8%のときより全然簡単ですね。
36,000円の買い物をしたら、36,000+3,600=39,600円とすればいいわけです。これからは、税込価格計算は、税抜価格がどんな場合でも簡単になります。
冒頭でお伝えした通り、その点だけ?がメリットじゃないでしょうか。ありがたくはないですけどね。
消費税10%計算 日常の簡単な方法 *税抜価格の計算
今度は、税込価格が出ていて、「じゃあいったい税抜価格はいくらかな?」と思ったときの計算について見ていきます。
今度は、8%の話は省略して10%の話だけです。
税抜価格が300円なら、税込価格は330円ですが、この関係を見てみます。
算数で言うと、300円を「1」とすると、330円は「1.1」にあたることになりますが、そんなことより結論ですよね。
330円から300円を求める方法は2つあります。
1つは、330÷1.1=300という算数のように求める方法です。
もう1つは、330÷11=30として、330-30=300円と求める方法です。
どうしてこうすると求められるのかを説明すると、読みたくなくなると思いますので省略します。(笑)
でも、後者の方がいいのではないでしょうか。
税込価格を11で割り、その答えを税込価格から引くと税抜価格が出る。
ただこれには、面倒なことがあります。330円は11で割り切れるのでいいですが、11って割り切れないことの方が圧倒的に多いんです。
ちょっとやってみましょう。
500円が税込価格の場合、500÷11を計算することになりますが、見ただけで面倒ですし、すぐには出ないですよね。
計算すると45.45…となります。
※ちょっと数学コラムです。
11で割ると、45.45454545…というように「4」と「5」が永遠に続いていきます。このように同じ数字が永遠に繰り返される小数を「循環小数」というのですが、11で割った場合、割り切れない計算の答えは必ず循環小数になるんです。
ですので、こういう場合は、
およそ45円くらいだから、500-45=455円くらいだな
ってやるのがせいぜいなんですね。
これ以上は、簡単にやる方法がないんです。これは仕方ないと思ってください。(笑)
ちなみにですが、以下の計算は間違いです。こういう間違いをしている人って必ずいると思いますので、お伝えしておきますね。
先程の税込価格が500円の問題で、
消費税が10%だから、500の10%は50円なので、500-50=450円
とやるのは間違いです。
10%は税抜価格が元になっていますので。もしかしてやっていませんでしたでしょうか。
消費税10%計算 日常の簡単な方法 *内税の計算
はい、とうことで飲み込みの早い方は、内税計算はもうわかってしまいましたね。
そうです。税込価格から内税を計算するには、11で割ればいいだけです。
先程の、500÷11の約45円か46円が内税になるんですね。
「税込価格÷11=内税」
これでOKです。割る11の計算は嫌ですけどしょうがないです。
最後に…
消費税増税を気に、消費税の計算についてお伝えしました。
最後に、売り手側はどんなことを考えて商品の価格を決めているのかを紹介しておきます。
例えば、5,000円程度の価格をつけたい場合、だいたい3つの方法があると思います。
1、税込価格を4,980円と決める
先に税込価格を5,000円をぎりぎり越えないところに決めて数値を見せます。この場合、税抜価格が細かい数字になります。10%の場合、税抜価格は4527円(小数点以下切り捨て)になります。
2、税抜価格を4,980円と決める
税抜価格で5,000円をぎりぎり超えない見せ方をします。この場合、税込価格は5,478円になります。
3、税抜価格を1.1倍して5,000円をギリギリ越えない価格に決める
1の応用形で、税込価格5,000円で税抜価格を計算すると4545.4円なので、それを4,544円にして1.1倍すると4998.4円になるので、それを考えて価格表示します。税抜価格4544円(税込価格4,998円)というように見せます。
売り手はいろいろと考えますからね。
以上、消費税計算に関する記事でした。参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。