パッシブトルクってシャフトの受動的なねじれ度合い、だから…【golf】

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「パッシブトルク」という言葉が使われてからどれくらい経つのでしょうか。英語圏ではかなり前からあった言葉なのでしょうが、ゴルフ全般に浸透してきたのは、ほんとつい最近ですね。

私は、トム・ワトソンやセベ・バレステロスにあこがれて育った世代(古い!)なので、日本にそんな言葉はまったくなく、ゆえにそんなクラブの使い方は知らなかったわけです。今はYoutubeで簡単にスイングのポイントが学べて羨ましい限りです。

そんな思いを抱いている私ですが、ゴルフスイングはすご~く研究してきました。で、ようやく自分なりにスイングってどういうものかわかってきたので、自身の整理も含めてここに記しておきたいと思います。

 

パッシブトルクについて

 

パッシブトルクを知っておくべき理由

まず、私の「パッシブトルク」の結論を記します。

「クラブを最大に効率的に使う動きをすれば、それが最も良いスイングになる。」それを自然に実現するための受動的な動きのこと。

クラブを最大に効率的に使うってことは、「人間が無理をしないでも飛距離が出る動き」であり、「クラブの特性を使って速く振るための動き」です。

スイングを考える上で、何を優先すべきなのか。

ゴルフというのは、他のスポーツと比べて理論がとても多く、ゆえにスイングをポジションごとの理想的な形などにはめたりしがちです。しかし、それは結果的にそうなるもの。スイングは、常に流れていなければならない(トップオブスイングでもです)ので、学んでいく過程でその形を知ることは必要だと思いますが、むしろ弊害の方が多くなっています。

そう、私がその弊害を多大に被った1人だから言えるのです。いわゆる本末転倒と言っていいと思います。人って、わかってからは「なんでこんなことに気づかなかったんだろう」って思うもの。それが、今のスイングに対する私の気持ちです。

さて、スイング中に自分の動きを意識できるのは、ダウンスイングの初期までですね。その切り替えしてからダウンスイングに入るところが、パッシブトルクっていう名のついた動きなわけです。

意識できるところは、まずどう動かすのか、どう動いていくのかといった正しい知識を得て、実践していくことが望ましいと思います。こういった正しい動きを知って練習をすることで、いらぬ遠回りはしないですみますからね。

ただ、パッシブトルクをしっかり理解するのは、初心者にとってはとてもむずかしいでしょう。だからまずは、形から入っていいのです。正しい動きならそういう順番でいいと思います。

パッシブトルクの動きを知る

 

まずは、パッシブトルクって何かを知らねばなりません。もし、よくわからない方は、私がここで言葉で語るより、この動画を見ればよくわかると思うので紹介しておきます。

私が、とても納得できる動画ももう1つ紹介しておきます。

特に、この新井さんの動画は、他にもパッシブトルクの参考になる動画がたくさんあります。考え方が最も好きです。

パッシブトルクの完成まで

まず、パッシブトルク自体を覚えるのには、動画でもやっていますが、意識してその動きをゆっくりとやってみることです。ゆっくりと言うよりもスローモーションでやったほうがいいです。そしてこれは、何度も何度もやらないと体が覚えません

注意点としては、ダウンの最初でクラブを寝かせるときも、極端にやってみることです。あと、動画の内容にしたがってその通りやることです。自分のスイングや考えをそこに挟んではダメです。

さて、ここで、私が身につけた順序を記してみますね。

上記の通り、まずはそのまま動画でレッスンしているとおりに最初はゆっくりと何度も、そして徐々にナチュラルスピードにするまで、また何度も素振りをしました。ゴルフは再現性のスポーツゆえ、繰り返しの動作がとても大切なのはわかっていますので、本当に何度も何度も行いました。これにより、正しい感覚がわかってきました。

そして、練習場で実際に球を打ち始めました。その時は、どんな球が出ても気にしないことを誓って、ひと目を気にせずにひたすら練習しました。

私は、球を打つことには慣れているので、割と簡単に感覚がわかってきました。このときの練習は、まだ意識してクラブを動かしている状態です。つまり、パッシブトルクの習得を能動的に行っている段階です。しかし、感覚は掴んできたものの、実際に球を打つと、それでも素振りと同じにはまだまだいきません。

ちなみに、「素振りと実際はなぜ違ってしまうのか」という質問に対する私の答えは、「スイングのビジネスエリア(知らない方は検索にてお願いします)は、必ず打つ感覚の癖がなかなか抜けないから」だと思っています。打つ瞬間って感覚領域になるのと、球を打つエリアになるので、変化が難しいんです。だから逆に言うと、ここが劇的に変われば、ゴルフは誰でもうまくなれると感じています。

話を戻します。ここからが、習得できるかどうかの別れ目になるポイントの1つだと思います。

私は、意識してできるようになってから、意識しないでできるようにするため、クラブを倒す意識を捨てて素振りを何度もするようにしました。すると…

意識していたときより、クラブは倒れなくなりました。実際に自分のスイングを撮ってみたり、Mトレーサーというスイング解析できる計測器で見てみると、わずかに倒れていました。

ほぼフルスイングをすれば、パッシブトルクの動きはそんなものだと思います。実際にプロたちはそんなこと、いちいち意識していないし、クラブがはっきりと寝る動きは、ごく一部のプロ以外、そんなに極端にわかるものではないですから。

さあ、素振りではできたのですが、果たして練習場ではどうかなのですが、スイングというのは一連のものなので、ほぼダウンの初期はできるようになりましたが、スイング全体では完成できていません(まあ、プロではないので当たり前といえばそれまでですが)。しかし、パッシブトルクの動きは完成しつつあると思います。

もともと、パッシブトルクは意識せずに発生する動きですから、意識せずにそう動くようになればできるようになったということです。私はそれを実感しているので、完成に近いと感じています。

もちろん、球筋も変わりました。今までの私のゴルフ人生の中で一番今がうまいです。笑

ただし、ドライバーはまだまだダメです。長いクラブになると前の癖がちらほら出てしまいます。精進あるのみです。

パッシブトルクのまとめ

1,動画でパッシブトルクの正しい動きを頭で深く理解する。

2,意識して大げさに何度も素振りの練習する。

3,感覚を身につけるまで行う。

4,練習場にて実際に球を打つ際も、パッシブトルクの動きを意識して大げさに行い、感覚を磨く。

5,スイング全体の満足度はまだ低くても気にせず、パッシブトルクの動きだけ感覚が身につくまで行う。

6,意識的な感覚が身についたら、無意識で素振りをする。そのときに、パッシブトルクになっているか自分の感覚で確かめる。できれば姿見で確認する。

7,練習場で球を打って確かめるが、絶対に意識的には行わないこと。その際は、確認できる物が必要。それがなければその部分だけ人に確認してもらう。

※もしできないところがあったら、前の部分に戻って練習する。7ができるようになったら完成と考えて良いと思います。

最後に、私のスイングは、インパクトで手元の浮き上がりが少し多いことと、フォローでもっと左に振り抜いていきたいのですが、できていないことが課題です。