徳勝龍の来場所(春場所)の番付!
大相撲初場所で、徳勝龍関が西前頭17枚目という完全なる幕尻の位置から優勝しました。
ここまで幕内で低い位置の力士は、場所前の取り組みで三役と当たることはないため、優勝してしまう例はあるのですが、優勝争いの一角になると、三役と当たることになるため、そうそう簡単に優勝は勝ち取れません。
しかし、徳勝龍関はその千載一遇とも言えるチャンスをものにしました。涙の優勝で多くの人が感動しましたが、早くも気になることが出てきました。
それは、本当の幕尻からの優勝はかなり珍しいケースなので、来場所の番付がどこまで上がるかということです。
ということで早速、お伝えしていきます。
徳勝龍の来場所(春場所)の番付!幕尻からの優勝でどこまで上がる?
徳勝龍の来場所(春場所)の番付 過去の事例
一番近いところでは、昨年に朝乃山が平幕優勝したときになりますが、このときは前頭筆頭に上がっています。
過去にはこれだけいます。意外と多いと思うか少ないと思うかは、別れるところだと思いますが、私は意外に多いと感じました。
場所 | 地位 | 四股名 | 成績 |
---|---|---|---|
1909年(明治42年)6月場所 | 東前頭7 | 高見山酉之助 | 7勝3分 |
1914年(大正3年)5月場所 | 東前頭14 | 両國勇治郎 | 9勝1休 |
1922年(大正11年)1月場所 | 東前頭4 | 鶴ヶ濱増太郎 | 9勝1敗 |
1926年(大正15年)5月場所 | 西前頭8 | 大蛇山酉之助 | 10勝1敗 |
1930年(昭和5年)5月場所 | 東前頭5 | 山錦善治郎 | 11戦全勝 |
1931年(昭和6年)10月場所 | 東前頭4 | 綾櫻由太郎 | 10勝1敗 |
1933年(昭和8年)1月場所 | 幕内格別 | 男女ノ川 | 11戦全勝 |
1939年(昭和14年)1月場所 | 西前頭17 | 出羽湊利吉 | 13戦全勝 |
1945年(昭和20年)6月場所 | 東前頭1 | 備州山大八郎 | 7戦全勝 |
1953年(昭和28年)5月場所 | 東前頭6 | 時津山仁一 | 15戦全勝 |
1957年(昭和32年)11月場所 | 東前頭14 | 玉乃海太三郎 | 15戦全勝 |
1960年(昭和35年)5月場所 | 東前頭4 | 若三杉彰晃 | 14勝1敗 |
1961年(昭和36年)5月場所 | 西前頭13 | 佐田の山晋松 | 12勝3敗 |
1964年(昭和39年)7月場所 | 西前頭9 | 富士錦猛光 | 14勝1敗 |
1968年(昭和43年)3月場所 | 東前頭8 | 若浪順 | 13勝2敗 |
1972年(昭和47年)1月場所 | 西前頭5 | 栃東知頼 | 11勝4敗 |
1972年(昭和47年)7月場所 | 東前頭4 | 高見山大五郎 | 13勝2敗 |
1975年(昭和50年)7月場所 | 東前頭1 | 金剛正裕 | 13勝2敗 |
1976年(昭和51年)9月場所 | 西前頭4 | 魁傑將晃 | 14勝1敗 |
1984年(昭和59年)9月場所 | 西前頭12 | 多賀竜昇司 | 13勝2敗 |
1991年(平成3年)7月場所 | 東前頭13 | 琴富士孝也 | 14勝1敗 |
1991年(平成3年)9月場所 | 東前頭5 | 琴錦功宗 | 13勝2敗 |
1992年(平成4年)1月場所 | 東前頭2 | 貴花田光司 | 14勝1敗 |
1992年(平成4年)7月場所 | 西前頭1 | 水戸泉政人 | 13勝2敗 |
1998年(平成10年)11月場所 | 西前頭12 | 琴錦功宗 [注 7] | 14勝1敗 |
2000年(平成12年)3月場所 | 東前頭14 | 貴闘力忠茂 | 13勝2敗 |
2001年(平成13年)9月場所 | 東前頭2 | 琴光喜啓司 | 13勝2敗 |
2012年(平成24年)5月場所 | 西前頭7 | 旭天鵬勝 | 12勝3敗 |
2018年(平成30年)1月場所 | 西前頭3 | 栃ノ心剛史 | 14勝1敗 |
2019年(令和元年) 5月場所 | 西前頭8 | 朝乃山英樹 | 12勝3敗 |
太字になっているのは、幕尻からの優勝です。過去に2回あるんですね。実例があるだけでも凄いと思います。
優勝したのですから当然なんですが、成績もみな素晴らしいですね。15戦全勝なんてのもありますが、これは私も記録でしか知りません。
この成績と上位陣の成績によって、上がる数も違ってきます。8勝7敗のギリギリの勝ち越しの場合などは、運が悪いと1つしか上がらないこともありますから、そのときによって運不運は出てきます。
といことで、来場所は春場所ですが、番付がどうなるかに移ります。
徳勝龍 幕尻優勝で来場所(春場所)の番付予想
貴闘力関のときは、関脇まで一気に上がったという声を拾いました。ちょっと調べたのですが、正確なことまでわかりませんでした。
しかし、うまくいけばそこまで上がることもあり得ます。これは、最高に上がった例ですので、普通はそこまで上がることは考えにくいです。
小結に上がるのも厳しいのではないでしょうか。現在が33歳で、過去に前頭4枚めが最高だったことも少し考慮されるかも知れません。
先程の朝の山の優勝のときは、前頭8枚目から筆頭に上がったので、7つ上がったことになります。
間違いなく言えそうなこととしては、三役と当たる位置には上がるということです。
それらを考えると、前頭2枚めから4枚めに上がる可能性が最も可能性が高いのではないでしょうか。
過去の力士は、その位置になると負け越しになることの方が多いと思います。若手で横綱まで狙えるような力士は、また勝ち越して勢いがあったりしますが、徳勝龍関の場合はなかなか来場所は厳しい闘いになりそうです。
それだけに頑張って欲しいです。
徳勝龍 優勝で地元の奈良が大フィーバー
地元の奈良県では、何と98年ぶりのことだそうです。大相撲って歴史が長くてすごいですね。これって一世紀ですからね。
これから、地元では優勝パレードなどいくつかの催しを考えて大歓迎されるでしょう。もう大フィーバーになっているそうですから、地元に帰ったらもみくちゃにされそうですね。
本当におめでとうございました。
相撲界は暗い話題が多いだけに、こういう話題はとても嬉しいです。私は過去のファンなのですが、国技としてクリーンな世界になっていってほしいと願います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。