ティーム インディアンウェルズ優勝
パリバオープン「ATP1000 インディアンウェルズ」の男子シングルス決勝で、第7シードのドミニク・ティームが、第4シードのロジャー・フェデラーに、6-3、3-6、5-7の2-1で勝ち、マスターズ1000で初優勝を飾りました。
この記事では、その速報をお届けします。
インディアンウェルズ決勝 ティーム×フェデラー
フェデラーとティームの過去の対戦成績は、2勝2敗のイーブンです。今回のようなハードコートではフェデラーが2勝していて、フェデラー有利が圧倒的でした。
インディアンウェルズの6回目の最多優勝を目指すフェデラーと、マスターズ1000の初優勝を目指すティームの対戦ということで、注目が集まりました。
ティーム初優勝 決勝戦のポイント
第1セット
フェデラーのサービスゲームから開始。第2ゲームで、ティームのミスが続いたこともあり、ブレークに成功。そこからは、お互いサービスキープが続きましたが、第7ゲームでティームがブレイクバックします。しかし、直後の第8ゲームでフェデラーがブレイクし、第1セットは6-3でフェデラーが取りました。
第2セット
ティームのサービスゲームから開始。第3ゲームでブレイクされるピンチだったティームは何とかキープし、直後の第4ゲームでブレイクに成功。フェデラーはブレイクすることができず、第2セットは、6-3でティームが取りました。
ここまで、フェデラーはファーストサーブの確率が、第1セット72%だったのが、第2セットでは57%と落ちています。
第3セット
フェデラーのファーストサーブは80%近くまで回復しましたが、ティームは粘り強くそれをリターンし、なかなかフェデラーにチャンスを与えませんでした。第8ゲームまで、お互いピンチはあったもののキープを続け4-4に。
第9ゲームの30-40となってフェデラーがブレイクのピンチを迎えたところがポイントになり、ティームがブレイクに成功しました。
第10ゲームでは、何とかブレイクしたいフェデラーでしたがそれも及ばず、念願のマスターズ1000でティームが初優勝を飾りました。
これで、ティームは世界ランキングで錦織圭選手の上に行くことになり、更にマスターズ1000のタイトルを取ることに関しても先を越される形となりました。
粘り強く努力を続けてきたドミニク・ティーム選手の優勝を讃えたいと思います。
ドミニク・ティーム プロフィール
ドミニク・ティエム(Dominic Thiem)
ドミニク・ティームはティエムと表記されることもある。
国籍:オーストリア
出身地:ウィーナー・ノイシュタット
生年月日:1993年9月3日(25歳)
身長:185cm
体重:85kg
利き腕:右
デビュー:2011年
・ATPツアー シングルス11勝
・自己最高ランキング シングルス4位
・4大大会最高成績
全豪 4回戦(2017・18) 全仏 準優勝(2018) 全英 4回戦(2017) 全米 ベスト8(2018) ・プレースタイル
バックハンド・ストロークは片手打ち。長いテイクバックからフォアハンド、バックハンドともに大きくトップスピンがかかる球を打つ。
守備的なベースライナーが基本で、そこから機を見て積極的に攻める。
サービスは最速233キロ。
フットワークがよく、スタミナも抜群。
今まで大きな怪我もなく、着実に力をつけてきた。
得意なサーフェスは、クレーコート。