パッキャオ 天心称賛
那須川天心選手(20)が、ボクシング界のスーパースターであるパッキャオ選手に力を見せつけました。
パッキャオ 那須川天心を称賛する
キックボクシング(59キロ契約)で、パッキャオ選手が推薦したフリッツ・ビアグタン選手(23)と対戦して、3回途中KO勝ちを収めました。パッキャオ選手が観戦する中でのOK勝利に、那須川天心選手も安堵の気持ちが現れていました。
パッキャオ 天心称賛「強い」「素晴らしい」
パッキャオ プロフィール
マニー・パッキャオ
生年月日:1978年12月17日(40歳)
プロボクサー
出身地:フィリピン、ブキドノン州キバウェ史上2人目の6階級制覇王者
(海外では8階級制覇と紹介される)
元WBC世界フライ級王者
元IBF世界スーパーバンタム級王者
元WBC世界スーパーフェザー級王者
元WBC世界ライト級王者
元WBO世界ウェルター級王者
元WBC世界スーパーウェルター級王者
現WBA世界ウェルター級王者。
このパッキャオ選手は、当然この一戦を観戦していました。
那須川天心選手は、何度パンチを当てても倒れないビアグタン選手に苦労はしたものの、3回に左ストレートが決まってからパンチのラッシュと膝蹴りKOに持ち込みました。
この戦いを見たパッキャオ選手は、「強い!」とひとこと。また、フジテレビの中継中に「天心は素晴らしい選手だ」とも話していました。
この一戦を終えて、那須川天心選手は、ツイッターでコメントしています。
「無事にKOで勝つことが出来ました!色んなことを試そうと思ってしまい力み過ぎてしまいました。まだまだです。勝負に邪念を持つのは良くないなと反省しています。対戦してくれたフリッツ選手、サポートしてくれた皆さん、応援してくれた皆さんありがとうございました。」
その魅力は十分に伝わった試合でしたが、「集中」という面での課題を口にするあたり、今後に大きな期待が持てると感じました。
那須川天心選手は、パッキャオ選手の動画を見てステップを学んだりして影響を受けています。それだけに今回は、見てほしいのは強い姿だったそうで、「パッキャオさんに、キックボクシング面白いなと思わせたい」という思いがあったと言います。
強さと面白さは出せたのですが、パッキャオ選手の前だったために硬くなったことを反省していました。しかし、「KOできてよかったです。最大限一生懸命やれました」というコメントからは、スッキリした気持ちが伝わってきました。
最後は、リングに上がったパッキャオ選手と握手を交わしています。
那須川天心 vs. フリッツ・ビアグタン
那須川天心 キックボクシング戦績と肉体改造
戦績は、30戦無敗と圧倒的です。しかし、さらなる進化を追求して約1カ月前から肉体改造に取り組んでいます。
筋肉トレーニングは、試していなかったことを加えたり、弁当はアスリート用のものを食べているそうです。これを続けてから体脂肪が自然と落ちて体のキレが増したと言います。
「外国人とは骨格が違う。格闘家は楽に勝ちたい。体を作って、自分自身を高めていけば圧倒的な差を作れる。」
この気持を持って、ボクシングジムでのトレーニングを欠かさず行っています。メイウェザーに惨敗後、新たな気持ちで一心にボクシングに臨んでいる姿勢は、目を見張る物があり、頂点が現実のものになる予感があります。
パッキャオ 天心称賛もメイウェザー戦を語る
パッキャオ選手は、格闘技イベント「RIZIN.14」に対してコメントを残しています。まず、2015年にパッキャオ選手は、メイウェザー選手と戦って破れています。その上でのコメントです。
「これが一足早い新年の誓い。自分と同じサイズ、もしくは体格が上で、経験を持つ相手とのみ戦い続ける」
名指しはしなかったのですが、5キロ以上の体重差があってボクシングマッチが初めてだった那須川選手と戦ったメイウェザー選手のことを伝えたコメントでした。
このコメントは波紋を呼びましたが、それは別問題として、パッキャオ選手は「那須川天心×メイウェザー」戦に現実的な評価をしています。
それは、那須川選手の20歳という若さと経験の少なさでした。体格差はもちろんですが、那須川選手に足りないものを指摘していました。
なお、今回の一戦を終えてからのパッキャオ選手によるRIZIN参戦は発表されませんでした。
しかし、次の「RIZIN16」での異種格闘技戦実現の可能性は大いにあります。本人も、「実現したとしても驚きはない」としているようです。