ためこみ症 兆候
ためこみ症とは、読んで字の通りで不要な物をため込んでしまうことです。精神疾患の一つと定義されています。
原因はよくわかってないけれども、家族との死別など愛情にかかわる強いストレスが引き金になる人が目立つという記述もあり、誰でもいつそうなっても不思議ではないそうですが…
ためこみ症 兆候 ゴミ屋敷に発展 原因や治療は?断捨離は可能か
この「ためこみ症」は、病気と自覚しないまま中高年になると「ごみ屋敷」に発展してしまう可能性もあると言います。そのため、本人は勿論ですが、気づかない場合は周囲の気づきも大切になります。
治すのには根気がいり、薬やカウンセリングなどの治療をしていくそうです。
ためこみ症 兆候 3つの特徴と原因
ためこみ症は、今まで「汚れが気になって手を洗い続ける」などの潔癖症などの精神疾患、「強迫性障害」の一種とされてきました。しかし、2013年にアメリカの精神医学会による国際的診断基準で別の病気と定義されるようになりました。
3つの特徴
1、物を大量に集める
2、整理整頓ができない
3、捨てられない
集めるものは人によって様々です。日用品、空き缶、電化製品、家具など決まりはありません。
同じ物を集めることとしていろいろな収集家がいますが、整理をして生活障害を起こすことはないので、それとは区別します。
病気の原因は特定されていないようですが、遺伝的な要因が大きいとされています。
遺伝的にそうなりやすいのに加えて、心理的にショックな経験をした場合に発症リスクは高まるといいます。
若い人にも一定の割合でいると言われます。そういう人たちが治療をせずに中高年になると、病気が進行してごみ屋敷や近所からの苦情に発展するケースがあるようです。
原因は他にも考えられています。
優柔不断な気質であることが多い。逆に、完璧主義な人も。
その他、回避する性格、先延ばしする性格、計画を立てて仕事をまとめることが困難な性格、注意散漫な性格なども特徴的な性格と言われます。
ためこみ症 兆候 治療法
ためこみ症について、現在は有効な治療が確立していないといいます。そのため、物療法とカウンセリングで対応しているのが現状です。
薬物療法は脳内の神経伝達物質に作用する錠剤を服用することで、不安感、衝動性、こだわりの強さを和らげます。
難点は、強迫性障害と比べて治療効果が出にくいところで、本人が行動を変えるためのカウンセリングも根気が必要といいます。
正しい判断も難しいようで、病院や行政に相談しても性格のせいにされることもあるそうです。
ためこみ症 兆候
では、早期発見するため、その兆候はどんなものがあるのでしょうか。
ある専門の教授によると、浴室、トイレ、家具などの生活に必要な設備が物であふれることで使えなくなると「危険信号」だそうです。
ソファやテーブルに服や紙類が山積みになって使えない状態が5-10年続いたら、それもためこみ症の兆候ではないかと言います。
ためこみ症 兆候 年齢でみる発症の流れ
ためこみ症のおおよその流れは以下のとおりです。
11~15歳頃に現れる。20代中頃までに日常生活を妨げるようになる。30代中頃までには仕事や私生活などで著しい苦痛が生じる。そしてその間にしばしば慢性化する層です。
欧米の地域調査では、明らかに病的なためこみ症は、約2~6%と見積もられています。男女別では、男性の有病率が高いとも報告されています。
また、年齢の高い人ほど有病率が高くなり、55~94歳の人は33~44歳の人に比べて3倍にもなるそうです。