石川遼 腰痛の原因と現在の状態
石川遼選手の活躍が見られなくなって久しくなっています。PGAツアーで痛感したことをスイング改造などに取り組み、国内で再起をはかっていますが、なかなか思うような結果に結びついていません。
石川遼選手の復活を心から臨む記事として、腰痛とスイングの状態について記していきます。
石川遼 腰痛の原因 完全復活はいつか
15歳のアマチュアで史上最年少優勝を果たし、翌年にプロに転向。2009年は国内で年間4勝を挙げて史上最年少賞金王。2010年の中日クラウンズでは、当時の世界最小ストローク記録となる58を達成と鮮烈なデビューと圧倒的存在となった石川遼選手。
しかし、2013年から米ツアーに主戦場を移してから歯車が狂い始めました。それまで持病となっていた腰痛によりスイング改造を行うなど、苦しみながら高みを目指していますが、途中復活の兆しはあったものの、やはり腰痛はその大きな妨げとなっています。
それでは、具体的な内容を記していきます。
石川遼 腰痛の原因と現在の状態
腰の違和感は、何度も感じてきていた石川遼選手でしたが、2016年のPGAツアー「AT&Tペブルビーチ・ナショナルプロアマ」で、こうコメントしています。
「先週の火曜、水曜あたりからちょっと違和感はあった。練習をちょっと減らして木曜日に良くなったんですけど、金曜日の朝から腰が痛くなった。腰とあと股関節ですね。そこから正直、昨日までほとんど球を打ってなくて…」
スイングするときの状態については、
「バックスイングとダウンスイングのとき、すごい強い電気じゃないですけど、ちょっとビンというのが腰とお尻まわりにある。満足いくスイングができなくて、思いっきり打とうとしても力がそこから抜けてしまう」
このあたりから、腰の状態が成績にもろに影響するようになり、腰の完全治癒が完全復活の第1優先になりました。
練習をしたいけれども球を打ちすぎるとまた腰に影響する…こんな状態でもがき苦しんでいるのでしょう。負けず嫌いで練習をしてスイングの追求をするのは苦ではない石川遼選手にとっては、とても辛い状態です。
「今年こそ」という本人の思いと周囲の期待が膨らむ中、2019年の日本の男子ツアーが始まりましたが、最悪の結果になってしまいました。
その内容はこの記事に記載しています。この記事では、プロフィールと優勝歴(14勝)についても紹介しています。
さて、ここまでざっと経緯を記してきましたが、腰痛の原因については、最近本人がこう口にしています。
「自分のヘッドスピードに体がついていっていないと改めて思いました」
「(体を)大きくすることにあまり興味がなかったが、ヘッドスピードと体の細さが合っていないと思った。自分にあった筋肉の付け方ができていないので、勉強ですね」
腰と言っても、痛む部位がその時によって変わることもあるため、「スイングし過ぎ」の疲労であることは明らかです。同じ部位が再発するのも困りますが、部位が異なるのもまた難しいと思います。
しかし、原因はスイングにあることは明白な事実なので、飛距離を落としてでも自分の体に合ったスイングに改造するか、そうでなければ筋肉をつけたり必要な部位を鍛えて、欧米選手に負けない体作りをするかでしょう。
松山英樹選手は、後者を選んで強靭な体を作り上げましたが、石川遼選手にそれが合っているかは微妙です。そうすることで、腰痛の確率は減るでしょうが、どこかでやはり疲労が来てしまうと思います。
あの体で豪快に飛ばし、ピンチの場面でスーパーショットを放つゴルフはとても魅力なのですが、本人のことを思えば、体に合ったスイングでステディなゴルフに切り替えていくほうが選手寿命も長くなるのでいいのかなと思います。
魅力が半減するのは残念ですが、苦しみ続けている姿を見ると、そう決断する時期がきているのだと感じます。
そうすれば、ゴルフの才能はピカイチですから、国内ではNo.1に復活することはできるでしょう。本人の思いであるPGAツアーでの活躍は、なかなか厳しいことだと思います。
ファンとしては、本当は松山英樹選手と同格に戦ってほしいので、とても複雑な気持ちになります。
ただ、腰を直さなければ始まりませんので、テニスの錦織圭選手のように半年間以上ツアー出場を一旦中止してでも腰を「完治」してツアー復帰してもらいたいと願います。
石川遼 スイングの腰への負担度
まず、2010年のスイングから。フィニッシュの体勢を見てもかなり腰に負担がかかっています。今見ると、「危険だからそこまで振らないで」と伝えたくなってしまいます。
最近の練習風景も入ったスイングです。どうしても体のターンが多いスイングなので、気をつけていてもまだ腰には負担が多いと感じます。
スイングとしては、現在の方がおとなしくなっていますし、負担をかけないようになっています。
石川遼選手のスイングの型は保ったまま、さらに腰に負担をかけない方法は必ずあると思います。タイガー・ウッズ選手が復活したように、新スイングでの復活を心から期待しています。