ビアードパパ 全容 新戦略に納得!シュークリーム商品開発と店舗展開

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ビアードパパ 全容  店舗情報と店舗展開

 

 

20周年を迎えた「ビアードパパの作りたて工房」は、日本国内で約200店舗あり、海外でも14カ国に展開していて約190店舗もあります。

しかし、広告など露出度が多くないために、謎に包まれた部分が多くあります。

 

ビアードパパ 全容

 

 

ビアードパパは、2013年に永谷園グループに参入しています。業績は緩やかな右肩上がりで、最繁盛店は新橋店の年商1億2000万~3000万円程度。

1日に換算すると、170円のシュークリームが2000個程度売れている計算になります。

変わらない味を20年続けてくること自体が、固定ファンが一定層いないと厳しいことだと思いますので、不動の人気を得ていることは素晴らしいことです。

このビアードパパで、変化が起きているといます。

 

 

ビアードパパ 全容

 

それは、「ユニークな季節限定商品の発売」や「他社とのコラボ商品の開発」です。変わらない商品戦略から、話題性やイベント性を打ち出す商品が出てきているといいます。

 

ビアードパパを運営する麦の穂ホールディングスは、スイーツに限らず、うどんや串カツなど、11のブランドを展開する企業です。

170円で提供している定番のカスタードクリームのパイシューについては、今でも自身の商品ですが、コンビニスイーツの品質がかなり向上してきたことで、それに勝つための戦略が必要になってきたそうです。

 

しかし、広いスペースを確保できないという問題が…

生地の製作過程が、店舗での洋菓子づくりでいちばん手間もかかりスペースをとると言います。その解決策として、生地は工場で、焼き上げる工程は店舗で行っていると言います。狭い店舗スペースで作りたての商品が提供できるのは、この方法を確立したからだそうです。

店舗で焼き上げて注文を受けてからクリームを詰める実演販売方式は、人気を維持するためにも変えるべきではない方法であり、おいしさの秘密でもあります。パイ生地を使用した皮を採用している点もその1つです。

 

このような状況に中、ビアードパパの勝つための戦略とは…

例えば、明治の「チェルシー」バタースカッチ味とコラボした限定商品を発売しています。ターゲット層は絞っていないものの、チェルシー世代とでも言うべき40~50代に非常に反響が高かったそうです。

また、「永谷園のお茶づけシュー」を発売する予定とのエイプリルフールリリースを発信などは、SNSを意識した話題作りをしています。

 

定番の売上は維持しつつも、時代の変化に対応していく戦略を打ち出したビアードパパ。

おいしいというのは当たり前の今、選ばれるために新しいものがあること、食べたときの感動や驚きをもたせること、もう1個食べたいと思ってもらうこと、という視点を大切にしています。

その方針に合致する季節商品も取り入れていっています。定番の商品のクリームを季節限定に変える試みとして、1月には「贅沢いちご」、2月には「焼きチョコシュー」、5月には「濃い抹茶」、8月に「わらびもちシュー」、9月に「チョコチップメロンパンシュー」を発売。以前と比べると非常に冒険的、挑戦的な開発に取り組んでいます。

注意点としては、ただ目新しすぎても売れないので、ある程度味を知っていて、興味をひくというところだそうです。それにぴったりだったのは、2月の「焼きチョコシュー」だったとのこと。

また、新たな試みとして、味に関する評価、意見、また来店したいと思うかと言ったアンケートを実施しています。その結果を重く受け止めて商品開発を進めているそうです。

そして、毎月違う商品があるということも大切にしていて、楽しい買い物体験もポイントに挙げています。すでに、それを楽しみにしているリピート層も獲得しているようです。

ちなみに、それらの月替わり商品は、価格設定が170円から230円と高めになっています。

 

 

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ビアードパパ 全容 課題

 

 

前出の通り、40~50代の層には強いビアードパパですが、10~20代には弱いと感じているようです。

コラボ戦略は、そういった若年層を開拓する意味も含まれているそうです。

ちなみに、コラボの第1号は2018年7月に発売した、サンリオの「ぐでたま」です。同時期の知育玩具LaQとのコラボも反響が高かったそうです。

こういった戦略で、新しい層の開拓にも積極的に取り組んでいます。

 

 

ビアードパパ 全容 海外進出のわけ

 

 

冒頭に海外店舗の数を書きましたが、意外なほど多いと感じたのではないでしょうか。実は、アジア圏を中心に店舗数を広げています。

店舗の多くがフランチャイズだと言います。アメリカとシンガポールの直営店は除きますが、地域ごとにエリアマスターをおいて、日本の食文化やスイーツを伝え、それが非常に高く評価されていそうです。

この展開方式が安定しているため、海外の店舗展開がスピーディにスムーズに出来ているようです。

 

最後に、最近グループのブランドに加わった「吉祥菓寮」の反響が大きいそうで、今後の広がりが期待されています。吉祥菓寮は、江戸時代までルーツをさかのぼることができる京都の老舗、「京都吉祥庵」が展開する店舗です。

今後、話題になる可能性が高そうで、ビアードパパの活発な動きが見られそうです。