紀平梨花 世界選手権優勝プログラム 技術点+演技構成点=最高得点

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紀平梨花 世界選手権優勝プログラム構成

 

紀平梨花選手が世界選手権を優勝するため、技術点と演技構成点の合計点がどこまで伸びるものなのかを調べました。

紀平梨花 世界選手権へ万全のプログラム

 

紀平梨花選手がフィギュアスケート女子シングルで優勝するのに、自身のショートとフリーの演技でミスがなければ、ロシア勢がどうのこうのは関係ありません。演技構成と演技力でN0.1の紀平梨花選手は、自分との勝負になってきます。

ということで、紀平梨花選手の技術点演技構成点を確認していきたいと思います。

 

紀平梨花 技術点+演技構成点=最高得点

 

まず、フィギュアスケートの得点はどう決まるのかから確認しておきます。採点方法が詳しい方はスルーしてください。

 

総得点

総得点(TSS)は、技術点(TES)+演技構成点(PCS)で決まります。

 

技術点

技術点は、4つの要素(エレメンツ)で採点されます。それは、ジャンプ、スピン、ステップシークエンス、スパイラルシークエンスです。

この要素は、難易度により基礎点が決まります。難易度は、高い順にレベル4、レベル3、レベル2、レベル1、レベルBの5段階あります。

ジャンプの難易度レベルは、回転数、回転不足で決まります。スピンはスピン姿勢の難しいバリエーションなどで決まります。

ステップシークエンスとは、片足で向きを変えるターンや足を踏み替える動作のステップで構成するものです。種類や組み合わせ、技の長さなどで決まります。

スパイラルシークエンスとは、あげ脚を腰より高い位置にキープして連続で滑る技です。流れ、スピード、姿勢などで決まります。

 

演技構成点

演技構成点は、5項目(ファイブコンポーネンツ)で採点されます。それは、スケート技術、要素のつなぎ、演技、構成、音楽の解釈です。

各項目が0.25点刻みの10点満点で採点されます。それに決まった係数をかけて得点が決まります

女子の場合、ショートプログラムは0.8、フリーステーティングは1.6をかけます(男子はSP1、FS2)。

審判によって評価が異なってくるため、不確定要素が入ってきます。

 

技の基礎点とGOE(出来栄え点)

それぞれの演技において、難易度による基礎点が違います。難しい技ほど基礎点が高いわけですが、そこにGOE(出来栄え点)が入っています。「+5から-5点」の範囲で付くため、出来不出来で最高10点もの差がつきます。

あとは、転倒や時間の超過・不足等による減点、規定回数を越えて演技するなど無効要素があります。

細かく記せばまだありますが、ここまでわかれば十分かと思いますので、これ以上は割愛します。

 

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さて、では紀平梨花選手がミスなく演技した場合どのくらいになるのかを見てみます。

 

ショートプログラム

紀平梨花選手の今年度の基本演技構成は、

3A 3F3T FSSp 3Lz CCoSp StSq LSp

このようになっています。スピン、ステップはすべてレベル4とし、GOEはすべて最大加点とするとこうなります。

技術点  最大点 54.50
演技構成点  最大点 40.00 
総得点 94.50

 

フリースケーティング

紀平梨花選手の今年度の基本演技構成は、

3A3T 3A 3Lo CCoSp 3Lz2T 3F LSp 3Lz2T2Lo FSSp ChSq 3S

このようになっています。スピン、ステップはすべてレベル4とし、GOEはすべて最大加点とするとこうなります。

技術点  最大点 101.05
演技構成点  最大点 80.00 
総得点 181.05

 

この場合、ショート、フリーの合計は、

94.50+181.05=275.55

ちょっと現実的にはありえないと思いますが、全て完璧に滑り切るとこのくらいになるんですね。これだと、男子に混じっても表彰台に上がれてしまう得点です。なお、技術点の最大点は、独自で算出したものになりますので、微差はご了承ください。

ちなみに、今年度の紀平梨花選手の最高得点は、グランプリファイナル2018の233.12点です。過去最高得点は、アリーナ・ザギトワ選手の238.43点です。

 

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現実的に可能なラインとしては、

SP(技術点48.00+演技構成点38.00=)総得点86.00
FS(技術点95.00+演技構成点74.00=)総得点169.00
SP+FS=255.00

このあたりになるでしょう。紀平梨花選手の演技構成と演技力は、ここまでの可能性を秘めています。ロシアのコーチが「紀平梨花選手にミスなく演技されたら勝てない」と言っているように、現在の総合力No.1は間違いなく紀平梨花選手です。

世界選手権だけではなく、オリンピックまでの道のりもしっかり確認していきたいと思います。4回転が入ってきたらまたこの状況も変わってきますので、改めて掲載してみたいと思います。

 

紀平梨花 プロフィール

 

紀平 梨花(きひら りか)

生年月日: 2002年7月21日(16歳)

出身地:兵庫県西宮市

身長:154cm

液型はO型

 

・ショートプログラム最高得点 82.51 (世界最高得点)

・フリースケーティング最高得点 154.72

・国際大会6連勝中(チャレンジカップ、CSオンドレイ・ネペラ杯、グランプリファイナル・フランス国際、グランプリファイナル・NHK杯、グランプリファイナル、四大陸選手権)