宮川紗江 心境
収束段階のパワハラ告発騒動について、宮川紗江選手は、
告発は→後悔ない
告発した理由は→体操会を変えたいと思っていた
と心境を語っています。
この記事では、女子体操の宮川紗江選手の本音で語った内容と、一連の経緯のまとめます。宮川紗江選手のプロフィールと体操成績も合わせて掲載しました。
宮川紗江 心境語る
宮川紗江選手は4月9日、鎌倉市の徳洲会で練習を公開し、取材に応じました。
宮川紗江 今の心境はスッキリ
宮川紗江選手いとって、一連の騒動は大変なプレッシャーだったと思いますが、何よりも体操に打ち込める環境整備が最も重要だったことが改めてわかる応答でした。
まずは、久々の出場となる4月26日からの全日本選手権への気持ちについて、
若干の不安を口にしつつも、「状態は上がってきている」と応えて、自身を戒めるように「気持ちが上がりすぎないようにしたい」と結んでいます。
次に、辛かった時期について、
塚原光男、千恵子夫妻にいろいろ言われたことに加えて、恩師の小林隆先生の訃報も重なったという、昨年7月の強化合宿の時だったそうです。
その後の塚原夫妻とのやり取りはなかったそうです。
告発したことへの後悔はないそうで、「体操界を変えたいと思っていた。これから体操界が良くなってくれれば」と語っています。
体操への思いについては、五輪で金メダルを取りたいという思いは変わらないとした上で、「いろんな人に支えられているというのは以前の何倍も感じている」ことが心境の変化のようです。
日本体操協会に反省文を提出したことについては、反省文を出すことで一連の騒動が終わるなら、出してもいいと思ったそうです。
速見佑斗コーチとの関係は、今まで通りで変わらないと語っています。
宮川紗江 体操復帰の心境
宮川紗江選手は、10月の世界選手権の代表選考をかけた大会に向けて、現在はさまざまな思いが高まっているようです。
「若干、不安はあります。」
「いろいろ注目もされると思います。」
「プレッシャーもないと言ったらウソになりますが、いいモチベーションにして観客を沸かせる演技をしたいです。」
「状態は上向きで、4種目とも昨年の構成をやります。自分のやることだけに集中します」
気持ちは既に前向きになっていて安心しました。
長く続いたパワハラ騒動は、今では吹っ切れているそうで、
「18年の種目別全日本選手権が終わってから足も痛めていたし、モチベーションは下がっていました。」
「そこからスムーズにいかないことがありましたが、今は割り切っています。」
「体操の感覚も良くなっていると思います。」
これらの言葉を聞くと安心すると同時に、宮川紗江選手の芯の強さを感じます。ただ、このような気持ちになれたのは、18年12月に拠点が固まったことが大きいようです。
速見コーチは、試合に帯同はできない状態ですが、個人で宮川紗江選手を指導することは可能なようで、そうしているようです。
速見コーチとの関係は今まで通りであること、練習環境が整って、スポンサーも高須クリニック以外にもついてくれたことが大きな安心材料となっています。
それまでは1人で練習していたそうで、それによる弊害も口にしています。
「体操は細かいズレが命取りな競技のために、自分だけじゃ分からない。」
「毎日ただ時間を過ごしていることもあった」
それが、「今は体操に集中できています」という言葉が聞けるようになっています。
代表選手にLINEで応援メッセージを送ったら、「来年は一緒に出ようね!」と言ってくれましたことも、とても勇気づけられたようです。
最後に、今後の目標については、
「全日本と(5月の)NHK杯で3位以内に入り、個人総合で(世界選手権)代表に入ること」
心境としてはとても大変だった一連の騒動に終止符が打たれ、乗り越えて強くなった宮川紗江選手が見れそうです。
再び選手として輝いている宮川紗江選手を見て、応援したいと思います。
宮川紗江 体操パワハラ問題 その経緯
時系列で確認します。
2018年8月15日
日本協会が速見コーチに対して「宮川紗江選手に暴力を振るった」として処分を発表する2018年8月29日
宮川紗江選手が「塚原光男・千恵子夫妻からパワハラを受けた」として逆告発の会見を開く2018年8月31日
パワハラを指摘された塚原夫妻が代理人を通じて完全否定の見解を発表する2018年9月2日
塚原夫妻が、宮川紗江選手に対する声明を代理人を通じて発表する2018年9月5日
速見コーチが都内で会見をし、宮川紗江選手への暴力行為を謝罪2018年9月7日
第三者委員会が発足2018年9月10日
日本協会が、塚原夫妻を一時職務停止にすると発表2018年12月10日
第三者委員会の調査の結果、塚原夫妻のパワハラが認められず、職務停止が解除される2018年12月22日
塚原千恵子氏が2019年3月の任期を持って退任することを日本協会が発表2019年3月9日
宮川紗江選手に対して、日本協会が反省文の提出を求める2019年3月31日
前出の発表の通り、塚原千恵子氏が女子強化本部長を退任
宮川紗江 プロフィールと体操成績
宮川紗江 女子体操選手
生年月日 1999年9月10日(現19歳)
出身地 東京都西東京市
身長 150cm
体重 45kg
成績
2013年8月
全日本ジュニア体操競技選手権大会 個人総合8位(跳馬:4位、ゆか:1位、平均台:6位)2014年4月
第13回アジアジュニア体操競技選手権大会 個人総合3位、種目別-跳馬:優勝、ゆか:優勝[24]2014年5月
第68回全日本体操個人総合選手権 10位[25]2014年6月
第53回NHK杯体操選手権 個人総合7位2014年7月
第68回全日本体操種目別選手権大会 跳馬:優勝、ゆか:2位2014年8月
南京ユースオリンピック 個人総合5位[26] 、種目別-跳馬 銅メダル、段違い平行棒5位。2015年10月
世界選手権 出場。2016年8月
リオオリンピック 出場#Wikipediaより抜粋