「クロ現」週3日のわけは?硬派番組減少に世間の評価・反応は嘆きor時流?

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2019年4月より、報道番組「クローズアップ現代+(プラス)」の放送を、1日減らして週4日から3日とすると、NHKから発表されました。今まで、月~木曜の午後10・00からの放送でしたが、月曜日を減らして代わりにドキュメンタリー番組を放送するそうです。

この記事では、「クロ現」が週3日になった理由、そしてそれに対する世間の評価や反応、番組減少やNHKに対する嘆きや時流に乗ることの加減についてまとめます。

NHKが「クローズアップ現代」を縮小

週5日放送されていたこおともある、看板報道番組「クローズアップ現代」。同局関係者より「視聴世代の若返りを口実に、硬派な番組が削られていく」と嘆きの声が上がっているようです。

「クロ現」週3日のわけは?

 

1993年にスタートし、今年で26年めを迎える長寿番組ですが、スタート当時は、国谷裕子さんがキャスターを担当し、政治、経済、事件、スポーツと幅広い分野から毎回1つのテーマを取り上げ、深く掘り下げた分析と分かりやすい解説で人気でした。

視聴率が10%以上のころもあったクロ現も、時代の流れとともに数値が下がっていきました。視聴する世代の中心が60代以上となった今、改革が必要となり踏み切ったのが主な理由になります。

今回の新たに編成される番組(月曜)のドキュメンタリー狙いは、劇的な人生にスポットを当てたもので、40~50代をターゲットにしているそうです。日々の暮らしの中の一コマにスポットを当てたものも放送しているNHKですから、その劇的版と言えるかもしれません。そう考えると、新たな番組も楽しみです。

ちなみに、「チコちゃんに叱られる!」に代表される、いわゆるNHKらしくない番組が支持されているのが現状です。「アシガール」も人気でしたし、現在放送中の「トクサツガガガ」も人気になっています。これらの番組制作は、試みとしてはとても良かったのではないでしょうか。クロ現のような硬派の番組もあるNHK全体の中に、こういった新しい感覚の番組があることでバランスをとっているとも言えます。

関係者は、「クロ現のような番組があるから取材力や分析力が向上するし、ニュースをきちんと解説できるキャスターが育つ。数字にとらわれ過ぎると本当に大切なものを失ってしまう」と危惧しているようです。これはその通りであり、嘆きが出るのもわかります。

時流を考えて広範な視聴世代を考えて、NHKはドラマ1つとっても工夫を凝らしていることはよくわかります。軟派な番組が出てきても、しっかりNHKの公営放送としての良い意味での「威厳」を保っていくことは可能です。人によって評価は違うと思いますが、番組制作の「意図」はどれをとっても感じることができていると思います。ぜひ、挑戦を続けていってほしいと思います。

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クロ現 1日減週3日に世間の評価や反応は?

 

NHKは民放とは違い、受信料の支払いがあります。そこで、「支払う価値がある番組とは何か」という視点、「視聴率を追いかける必要があるか否か」という視点、「NHKと言っても時流を考えて番組にする必要があるか否か」という視点が主な評価の分かれ目になっているようです。世間の反応を大まかに「肯定派」と「否定派」に分けてみます。

否定派

バラエティーに金を注ぎ込むのなら、受信料下げて欲しい。原稿はAIに読ませればいい。

若者が見るのをやめれば苦しくなる。テレビ離れの流れに乗っかって若者たちには是非とも見ないでもらいたい。見れば見るほどその劣悪さを肯定することになる。

NHKはほどほどに柔らかい番組でも良いけど民放みたいな放送しているとやがて飽きられる。ニュース7もっと充実させた方が良い。初心を思い出して下さい。

削減するなんて勿体ないな。クローズアップ現代は優良番組だよ。

最近のNHK、何に力点を置いているのかさっぱりわからん。愚にもつかないバラエティー番組の方を削減すべし。

視聴率の為の番組を作りたいなら民放でどうぞ、と言いたくなります。

肯定派

クロ現とチコちゃんを比べるのはどうかと思う。私は両方とも見てる。どちらも良い。

”クロ現は60代以上が主な視聴者層”・・・絶滅危惧番組。年1回だけにして保存していく手もある。

いや、もうNHK自体が視聴者にとって大事なものでなくなってて解体されても困らない、国会中継と政見放送、天気、災害後はスクランブルでいい。

その他

たけたんのファンがゆえに、今の面白くないクロ現の司会をやらされてる、たけたんが可愛そうに思える。報道のエースなら、もう少し堅い番組で使って欲しい。

クロ現、昔はよく見てたけど、その頃に比べると見るに耐えない質の劣化を感じる。

民放が冒険できない分、NHKが冒険しているという不思議。冒険するなら国家権力に切り込んでほしいね。

見たら納得するけど三日後には内容忘れてる番組だと感じる。NHKも気が付いたかもね、三日程度でいいって。今度から覚えてておくわ、内容次第でね。

クロ現も国谷裕子さんが降りてから全くくだらない番組になって観るがしない。

ドラマでも、「トクサツ」や「ゾンビ」等、振り切っている感のある、最近のNHKですからねぇ~ドラマ・バラエティーでは、ある意味民放以上に民放っぽいかも知れません。

#ヤフーコメントより

NHKの体制とか番組の質など、直接「クロ現」の減少の是非を問うコメントは半分くらいでした。時代はネット社会によって大きく変わり、価値観が多様になった現代においては、公営放送のあり方も変化するのは当然だと思います。それは、全国民ほぼ共通の理解でしょう。旧態然としたNHKであってはダメですが、民放とは違う番組制作が問われている立場として、今後も試行錯誤していくことになるでしょう。

今回のクロ現1日減ですが、代わりがドキュメンタリー番組であり、NHKのドキュメンタリーは全てではないにせよ質は高いものです。硬派のクロ現の代わりが軟派系の番組になるなら考えものですが、今回のクロ現の減少は大きな影響は生じないものと思われます。