世界陸上5000m予選 感動と大喝采!
今年も世界陸上が熱い!スポーツで自身の力を最大限に発揮して限界に挑戦している選手を見ると、本当に感動します。
同じ競技なら、相手い勝たなければならないのでライバルなのですが、同時にリスペクトも忘れない選手たち。
そんな感動の光景が生まれました。5000m予選での出来事です。早速、紹介しましょう。
世界陸上5000m予選 感動と大喝采!手助けで失格も友情に涙
世界陸上5000m予選 感動と大喝采の2選手
それは、第17回世界陸上ドーハ大会の男子5000メートル予選で起こりました。
ギニアビサウのブライマ・ダボ選手とアルバのジョナサン・バスビー選手の2人です。
どちらも無名の選手ですが、スタジアムが、見ている人が、感動に包まれました。
トップの選手はもう3分も前にゴールしていました。無名選手だけに、実力は世界レベルとはいかず、自分の限界に挑む形でレースは続いていました。
ジョナサン・バズビー選手は、最後方から2番手を走っていました。しかし、あと約200メートルになったとき限界に。もう止まりかけていて、前に進めない状態になっていました。
そこに、最後を走っていたブライマ・ダボ選手が追いついたのですが、追い抜くのではなく、もう倒れる寸前状態のジョナサン・バズビー選手に寄り添いました。
出典:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190928-09280025-nksports-spoより
最後のカーブに入り、その途中で肩に手をかけたのです。バズビー選手の左腕を体で支えて2人で歩き始めました。
このときの感動的なスポーツマンシップを目の当たりにした観客からは大拍手が起こり、大喝采を浴びました。
最後の直線に入り、バズビー選手は涙がとまりませんでした。2人でゴールしてからは、バズビー選手は倒れ込みました。目頭をおさえて。そのタイムは、トップから約5分遅れでした。
そのあと、バズビー選手は車椅子で運ばれています。
世界陸上5000m予選 手助けで失格 友情に涙
もう、記録は関係ありませんでした。それでも、ダボ選手は自己ベストを記録しました。
ダボ選手の声がこれです。
「彼の完走を手助したい一心だった」
「とにかく、フィニッシュラインを通過するまで支えたいと思ったんだ」
「あの状況にいたら、誰でも同じことをすると思う」
当たり前のことと言っても、とっさにできる行動が素晴らしいことです。気持ちは湧いても競技中ですからなかなかできることではありません。
一方の手助けを受けたバズビー選手ですが、競技規則で手助けを受けることは行為は禁止されているため、記録上では失格となりました。
この時点で、バズビー選手のコメントはまだ聞けていませんが、記録うんぬんよりもそのスポーツマンシップに対して、敬意を表しているに違いありません。
今回は残念な結果になりましたが、次回の大会で今回の分まで頑張ってもらいたいと思願います。
スポーツマンシップについて
改めて、スポーツマンシップとは何かについて調べてみました。
Wikipediaでは、「スポーツマンシップは、スポーツを起点とした相手に対する思いやり、ないしは一個人として正しい行い全ての総称」としています。
定義はなかなか難しいところですが、
・スポーツをすること自体を楽しみとして公正なプレーを尊重すること
・相手の選手に対する尊敬や賞賛すること
・同じスポーツを競技する仲間としての意識をもって行われる活動
こういった考えや想いに立って、それが姿勢となって行動で表されるということでしょう。
単純に、礼節やマナー、試合の前後の挨拶などもスポーツマンシップの範疇に含まれる行動だと考えられます。
それゆえに、そのスポーツにおいてスポーツマンシップに反する行動は、世界的選手であればあるほど大きな非難を浴びることになります。
スポーツ大衆に感動を与える最も身近にあるものです。今回のようなスポーツマンシップにのっとった行動が、どのスポーツでもたくさん見られるようになるといいですね。
以上、素敵な話題でした。最後までお読みいただき、ありがとうございました。