アジア杯決勝の真実~大迫・長友・乾・槙野・本田・岡崎の思い~悔しさと今後

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サッカーのアジアカップ決勝が終了し、破れたことによる選手の思いや今後のことに関するコメントが入ってきています。

この記事では、代表、元代表の選手たちの熱い思いについて、また悔しさをばねとする今後の誓いについてまとめます。選手たち熱い思い、サッカーに対する真摯な姿勢。そんな真実が、言葉の一つ一つから伝わってきます。

  出典:ロイター/アフロより

アジア杯決勝 選手の真実と思い

新旧の日本代表選手が、SNSなどでそれぞれの思いを投稿しています。

 

アジア杯決勝で味わった選手それぞれの思い

 

大迫勇也選手

大迫勇也選手は、準決勝のイラン戦で2得点を挙げ、怪我で出られなかった試合もありましたが、大会を通して「大迫は絶対に必要」、「大迫によって他の選手が生きる」という改めて存在感を示しています。そんな大迫勇也選手から、インスタグラムにて。

「負けることは、いつでも悔しいです。決勝戦ならなおさら。この悔しさを胸にしまって、更なる成長を目指していきます。皆さん応援ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします!」と伝えています。

試合後のコメントでは、以下のように次々の反省の弁を述べています。

「修正はできたのですが、0-2になってからだったので遅かった」、「「相手が4バックか5バックか。どう来るか分からない状況で、自分たちが後手に回ったのは事実。そこは本当に反省しないといけない」、「プレッシャーの掛け方は一番ハマらなかった。サイドがずっと数的優位な状況で、そこで真ん中に人数が足りない状況が起こってしまった」、「アジアの中では勝っていくチーム力はあるけど、アジアの他の国も力を付けてきているのも事実。僕自身ももっともっとレベルアップしないといけないし、チーム全体として勝ち切れるようにならないといけない」

今後の強い精進と意気込みが伝わってきます。

長友佑都選手

長友佑都選手は、今回の大会を通じて、若い選手から「多くのことを学びました」、「良い環境を与えてくれました」と、試合だけではなく全体をを考えた行動がチームを良い方向へと導いてくれました。

自身のツイッターとインスタグラムで、「皆さん約1ヶ月間応援ありがとうございました。最後悔しい結果になり残念です。たった1チームしか勝者になれないスポーツの世界は残酷です。どれだけ努力をしても勝てるとは限らない。ただ努力しないと勝者にはなれない。この悔しさをこれからのサッカー人生の原動力にしていきます!」と冷静に、そして力強く伝えています。

「たった1チーム」という言葉は、百戦錬磨の長友佑都選手だからこそ、重く響いてくる真実の言葉です。

乾貴士選手

ワールドカップで大活躍して、一躍スター選手になった乾貴士選手ですが、自身に厳しい性格そのもののコメントがとても響く言葉として伝わってきます。

乾貴士選手は、「ほんまに悔しい。チームの力になれなかった事がとにかく悔しくて、申し訳ないです。今回ベンチで声を出す事しかできなかった事、自分の実力の無さを痛感できた。試合に出て、また代表に戻れるように。次は追加招集じゃなく、必要とされて呼ばれて、試合出て絶対活躍する。そのために、クラブで試合に出続ける。もう一回頑張ります。代表でもう一度試合に出て活躍したいと思えた、この悔しい1カ月を無駄にしないためにも、また頑張ります!!応援よろしくお願いします」と伝えています。

まず、出場できない悔しさが誰よりもあることが伝わってきますが、それ以上に「チームの力になれなかった」とこへの悔しさが優先して出てくること。これが本心で出てくる選手はなかなかいません。

チームが勝つために、たとえ自分が出られなくても、そこで自分にできることを全てやるという心構えに、本当のプロ魂を感じます。乾貴士選手に対しては、多くの人が「なんでもっと長い時間使わないんだ」と思っています。

「自分もこの大会では全然試合に出ていないし、やれていることが少ないし、貢献度は少ない。でも、やれることはそれだけじゃない。試合の中だけじゃないと思っている。ちょっとでもチームの中で貢献できれば良いと思っている。」

このコメントは乾貴士選手というサッカー選手としての根幹を言い表していると思います。試合中に、チームの良くないところに気づいていたのに、進言できなかったことへの悔しさと反省も口にしています。

槙野智章選手

槙野智章選手は、チームを鼓舞したり雰囲気を作る中心として影で働いてくれました。試合に出られない悔しさは持ちつつモチベーションを保つことは想像以上に大変なことと思います。そんな槙野智章選手は、一部の「仲良し軍団」という心ない報道に対し、「決勝だけを外から見ただけで、この一言で表してほしくない」と反発。「どれだけの団結力があって、どれだけのプレッシャーがある中で選手が闘ってるか。伝わらんのは残念だ。試合中、選手同士で鼓舞しあい、最後まで諦めない姿勢。控えの選手も共に戦った大会。記事みて悔しくなったわ」と記しています。

本当はもっともっと怒りをぶつけたかったと思いますが、それを押し殺して波風が立たない最低限ところでおさえていることがわかるコメントで、真剣に真摯にサッカーに向き合っていることがひしひしと伝わってきます。

本田圭佑選手

代表からはほぼ引退宣言をした本田選手ですが、「日本代表のみんな、刺激をありがとう!俺もギアをあげてく!」と伝えています。ある意味吹っ切れた言葉として伝わってきますが、同時に言葉通りの自身への鼓舞はもちろん、今後の日本のことを思って出た発言であることがよくわかります。

岡崎慎司選手

岡崎慎司も代表からは遠ざかる形になっていますが、「日本代表のアジアカップ全試合観た。変なプライドがなく泥臭くても勝とうとするチームはカッコよかったと思う。俺もプレーしたいと思った。同時に泥臭いだけでは勝負に勝てない厳しさを思い出した。戦術や運など考えれば原因はあるけど、選手なら力の無さを悔いるはず。俺も頑張ろう」と伝えています。

「かっこよかった」発言もかっこいいです。「泥臭いだけでは勝てない厳しさを思い出した」という貪欲なる向上心も、岡崎慎司選手らしいコメントだと思います。

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終了後、間もない時間での選手のコメント

 

「本当に悔いが残る」
エースとしてチームを引っ張った大迫勇也選手は「僕らはもっと前半、よいプレーをすべきだったし、チーム全体としてうまくいかなかった。本当に悔いが残るし、応援してくれたサポーターの皆さんには申し訳ない気持ちです」と話しました。

そして、「ワールドカップとアジアカップでは悔しい思いしかしていない。借りを返すのはワールドカップしかない」と次に向けた目標を話していました。

「実力不足」
決勝で日本唯一の得点を決めたミッドフィルダーの南野拓実選手は「非常に悔しい結果になってしまい、応援してくれた人たちに申し訳ない。前半は攻撃もうまくいかず、守備で2失点してしまい苦しい展開になった。得点をきっかけに同点から逆転につなげないといけなかったが、追いつけなかったのは実力不足だ。チームとしては1試合1試合成長できたと思うが、日本にとっては優勝しないと意味がない大会だと思っていたので、非常に悔しい」と話しました。

「悔しさをバネに」
今大会で最も成長をアピールした20歳のディフェンダー、冨安健洋選手は「前半でしっかりと無失点に抑えられず、難しいゲームになった。後半は負けていたのでリスクを冒しても行くしかない状況だった。技術うんぬんよりも勝ちたいという思いがあったが、結果的が出ず甘かった。まだまだ力が足りなかった」と試合を振り返りました。

そのうえで、今大会について「自分の成長につながる大会だったと思うし、それに結果がともなえばもっとよかった。最後は勝って優勝したかった。きょうの敗戦を忘れず、この悔しさをバネにこれからやっていきたい」と話していました。

【まとめ】

区切りを設けるなら、アジアカップまでがまずは第1章ということになるでしょう。これから第2章以降に向けて、日本の良さをさらにうまく引き出していってもらいたいと願います。選手たちのこの思いがあれば、さらにレベルアップした日本代表が見られることでしょう。