白金や高輪の名建築「内田ゴシック」
内田祥三さんをご存知でしょうか?では、内田ゴシックは?
現在は、建築家の名前よりも建築様式の名前なら知っているという方が多いかも知れません。10月21日(月)テレビ東京の東京GOOD!でも高輪・白金台の内田ゴシックの紹介がされています。
ここでは、高輪・白金台の内田ゴシックの名建築について紹介していきます。
内田ゴシックは白金・高輪の名建築!内田祥三のクラシックでモダンなデザイン
出典:http://nabe-masao.cocolog-nifty.com/blog/2019/09/post-d80a3d.html
内田ゴシック 内田祥三について
まずは、その建築家の内田祥三さんの紹介から。
名前:内田祥三(うちだよしかず)
活動:1885年2月23日生誕~1972年12月14日没(87歳)
出身地:東京府東京市深川区
内田祥三氏さんは、建築学者で建築家であり、元東京帝国大学の総長でした。87歳で亡くなりましたが、当時としては長生きですね。
建築物としてはさまざまなものがありますが、特に多いのは東京大学の建築物です。東京大学大講堂(安田講堂)も内田祥三さんによるものです。
存命中は、藍綬褒章と文化勲章を受賞されています。
内田ゴシック クラシックでモダン・頑丈なデザイン
内田ゴシックは、19世紀後半から広まったと言われる「カレッジ・ゴシック様式」を基調としています。主に、アメリカの大学の建築物がそれに当たります。
内田祥三さんの基本的な考えに、「よい建築は必ず施工しやすい」と言うものがあります。
もともと合理主義者の内田祥三さんは、スクラッチタイルを多用したり、工事がより容易な芋目地(縦目地が直線で通る)を使っています。
タイルの色ムラや施工の不揃いは、スクラッチタイル表面の凹凸による陰影があることで気にならない。逆にそれが面白いと考えていました。
それにより精度の低さを感じさせないようになっています。こういった部分は合理的な考えによるものです。
自然との共生が見事に組み込まれている東大のキャンパス計画を見ると、知る人によれば、内田祥三さんは本当はデザイナーだと言います。あれだけ大きいグランドデザインは、他の建築家は成し得ていないんだそうです。
内田祥三さんが確立したネオゴシックは,独特の造形とスクラッチタイル、日之出石のポインテッドアーチなどです。
内田ゴシック 白金台・高輪の名建築
白金台・高輪の名建築では、「東京GOOD!」で紹介された旧高輪消防署と港区立郷土歴史館について紹介します。
■ 旧高輪消防署
出典:https://www.kissport.or.jp/spot/tanbou/1810/index.htmlより
外観からして、地域のシンボル的な存在となっています小高い丘の上にあって、ジブリのアニメ映画に出てくるような素敵な消防署です。
1階の腰壁は花こう岩の切り出し積みで、ひさしや窓台は左官洗い出し仕上げで、玄関は、御影石に木の扉でできています。
歴史を感じる素敵な建物ですので、一見の価値は十分にあります。
■ 港区立郷土歴史館「ゆかしの杜」
出典:https://mikk.hatenadiary.jp/entry/2019/03/01/000000より
見に行った人は、その建物の大きさと美しさ、それに重厚感に圧倒されています。中の歴史ある展示物に加えて、この建物を見るだけで行った価値があると言われています。
もちろん、レトロ好きにはたまりませんが、そうでなくともこの建築様式を見てまわると、日本にいることを忘れ、どこかの国に来た錯覚を覚えることでしょう。
見た人、行った人、これからの人の声です。
一日中いても飽きないだろうなぁ
アドレナリンが噴出する素晴らしい建物
じっくり眺めて堪能したい美しさ…
見事な建物だなあ。映画「セブン」に出てきた図書館がこんな感じだったような
あーたまらん
あわ~~~ ステキすぎる
細かい装飾デザインすき
最後に…
私自身、レトロなものにはからっきし興味がなくて申し訳ない限りなのですが、さすがにこれらを見ていて行ってみたくなりました。
美しさっていろいろありますが、この建築物はその1つであることは間違いありません。やはり、美しいものはみな同じ思いになりますね。
こういった貴重な建築物が、この界隈にはまだたくさんありますので、ここではすべてを紹介することは出来ませんが、ぜひ興味が益々湧いてきた方は出向いてみてください。
この記事も、実際に行ってきたら画像と記事をさらにアップして、良さを倍増させていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。