ロードスター 人気理由 人馬一体
ロードスターが長く愛され続けている理由…
「人馬一体」はもちろんですが、中古車も含めて比較的手ごろな価格で購入できる点や、致命的なトラブルがないこと、スポーツ走行に優れている点、加えて日常のドライブ走行も楽しい点だと言います。
ロードスター 人気理由
ロードスターと言えば、「人馬一体」がよく使われていますが、わかっていそうでよくわかっていない言葉とも言えます。
人馬一体…乗り手と馬が一つになったかのように、なだらかで巧みな連携が行われることを指す
乗り手の操作の通りに動く感覚を持った車ということですが、ロードスターはこれを大切にしているのですね。
売れ行き好調なのは、このようなコンセプトが他とは違うために、ライバルがあまり存在しない点も一役買っていると思います。
ロードスター 人気理由 マツダのファン獲得術
ロードスターは、ライトウェイトスポーツカーという位置づけですが、一旦消えかけた火を再び灯したと言われています。
軽い理由は、屋根がないから。搭載エンジンの出力は120馬力と控えめなのに、軽量ボディなのが思い通りに操れる要因のようです。また、4輪ダブルウィッシュボーン式のサスペンションももう1つの要因となっています。
2005年に3代目となるNC型へフルモデルチェンジを果たしたとき、プラットフォームを一新して搭載エンジンも排気量が2リッターへ拡大されました。
ボディサイズも拡大されたのですが、同等のグレードで比較すると20kgの重量増のみで収まっています。
その後、細かい改変があり、2015年に現行モデルである4代目ロードスター(ND型)となっています。このときは、ライトウェイトスポーツカーの原点回帰により、ボディサイズ。エンジンともに歴代最小となりました。
2016年には「RF」が追加設定され、ルーフ上部のみが開閉するタルガトップスタイルで、シルエットもファストバックタイプとなっています。そしてそれに合わせて、RFは排気量の大きな2リッターエンジンを搭載することで、軽量なソフトトップとは違った魅力を持ったロードスターが完成しています。
現在は、初代、2代目の価格が上がってきているようで、現行モデルは逆に中古車が出回るようになって手頃感が出てきているようです。
ロードスター 人気理由 その売り方とファン獲得術
ロードスターの売り方を確認してみましょう。
1989年5月にアメリカで発売されたロードスターは、日本国内で同じ年の8月に先行予約を開始しました。「ユーノス・ロードスター」 の名で発売され、年内に9307台を販売、翌年は世界で9万3626台を販売しています。スポーツカーという括りとして大ヒット商品となりました。
2000年に、生産累計53万1,890台を達成しました。このとき、「世界で最も多く生産された2人乗り小型オープンスポーツカー」としてギネスブックの認定を受けています。
2004年に生産累計70万台達成、2007年に80万台達成、2011年に90万台達成した際にも記録更新が認定されています。
またこの年、米国のスポーツカー専門誌、スポーツカー・インターナショナルの選出したベスト・スポーツカー1990年代部門で第1位を獲得しています。20世紀に生産された乗用車の中から、世界32か国、約130名の選考委員により選び出すカー・オブ・ザ・センチュリーにおいてもベスト100に入っています。
2005年11月には、2005-2006年日本カー・オブ・ザ・イヤーに選ばれています。
このような輝かしい実績を持つロードスターですが、その販売において、限定車を何度も発売してきています。年代の古い順に並べます。
・特別仕様車「J LIMITED」限定800台
・特別仕様車「M2 1001」限定300台
・特別仕様車「M2 1002」300台生産の予定とされたが、100台目の受注で生産を終了
・特別仕様車「S LIMITED」限定1,000台
・特別仕様車「TOKYO LIMITED」限定40台
・特別仕様車「J LIMITED II」限定800台
・特別仕様車「M2 1028」限定300台
・特別仕様車「RS LIMITED」限定500台
・特別仕様車「G LIMITED」限定1,500台
・特別仕様車「R LIMITED」限定1,000台
・特別仕様車「VR LIMITED コンビネーションA / B」限定700台
・特別仕様車「R2 LIMITED」限定500台
・特別仕様車「SR LIMITED」限定700台
・限定車「10周年記念車」世界限定7,500台
・限定車「NR リミテッド」限定500台
・限定車「YS リミテッド」限定700台
・限定車「マツダスピード ロードスター」限定200台
・限定車「MVリミテッド」限定300台
・限定車「SGリミテッド」限定400台
・限定車「ロードスターターボ」限定350台
・限定車「3rd Generation Limited」限定500台
・特別仕様車「日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞記念車」
・特別仕様車「Blaze Edition」
・特別仕様車「Prestige Edition」
・特別仕様車「20周年記念車 」
・特別仕様車「BLACK TUNED 」
・特別仕様車「25周年記念車 」
この売り方はファンの心を掴むのに素晴らしい戦略ですね。こうした試みが、ファンの心を掴んで離さず、新しいファンも獲得するツボとなってきたのではないでしょうか。
ロードスター 人気理由 ファンの評価で納得
ファンの評価からロードスターの人気の理由が見えてきます。それらをピックアップしてみます。
・まず走り、これがしっかりしている。そしてスタイルとパッケージ。他の車は大きくなるとややこしくなるが、ロードスターはローワイド感が絶妙で大きく見えるけどコンパクト。これ以上大きくなると不満の対象になるが大きさが丁度良い。
・質感も良くてカラーチョイスがよく、マツダは良い色を作ると思う。
・オープン派に嬉しいのが風の巻き込みが少ない点。気持ち良いだけの風が入って来る。試乗して感心した。
・マツダの本気を見た一台。国内メーカーの現行モデルでは2シーターのライトウェイスポーツなどホンダのS660とロードスターの2車種しかない。
・高度な安全性が必須となった現在で車重が1トンを切ったのは驚愕に値する。
・ロードスターは正に、面白い・楽しい車の代表格だ。
・ファンに愛された理由は価格。ロードスターはバーゲンプライスだと思う。
・ロードスターは車格とパワーが本当にいいところにある。欲しい加速はしてくれるし、コーナリングやブレーキングで感じるストレスも少ない。
・マツダは昔から、デザインは優れていたと思う。最先端なデザインとか、先見の明がある天才的なデザイナーや有能な技術者の方々がいたのでしょうね。
#ヤフーコメントより
まだまだありますが、こうやって車ファンをうならせる要素が詰まっているからこそ、これだけの人気を維持しているのでしょう。
最後に、筆者もマツダ愛用者です。ロードスターではないけれど…