家紋に危機感!
令和の時代となった今、「家紋」って本当に必要でしょうか。
そんな時代になったと感じますが、この質問に対してどう答えますか?
「自分の家の家紋ってどういうデザインだっけ?」っていう方、今とても多いんじゃないでしょうか。
目にする機会が昔より少なくなっている現代は、日本全体で見るとこういう人が圧倒的に多くなっていると思います。
もちろん、大切にしている人もいるでしょうが、一生のうちに家紋が必要となる機会は少ないので、こんな危機感を持つような話題が上がってきています。
今はその存在意義について考えるときが来ているのかもしれません。
ということで、「家紋の危機感」についてお伝えしていきます。
家紋 危機感の背景!知らない人多いけど継承は必要?今後のゆくえは?
家紋 それだけの危機感になっているのか?
まず、わたしの家のことを考えた場合、家紋を見ないで書いてって言われたら書けません。(汗)
「だいたいこうかな」くらいで、6割位は正しいんじゃないかと思いますが、細かいところまでは全然わかりません。
そして、この前家紋を見たのはいつだっけ?と記憶をたどってみても思い出せません。たぶんですが、父親がなくなって葬式のときに見たとき以来かなと思います。
この時代でも、家紋という文化が色濃く残っているのは地方になると思います。しかし、交通も発達して「家」というつながりが薄れてきている現代では、地方の田舎においてもそれが薄れてきています。
世代交代してくうちに、家紋は忘れられていったんですね。そもそも「家紋は守らなければならない」っていう人、見たことや聞いたことありますか。
私は一度もありません。
「家」を重んじる家庭だけが家紋の位置づけが高いだけになっていて、それ以外は冠婚葬祭など必要なときだけ出てくるものになっていると思います。
実は私、大学生の時に「家紋訪問販売」というアルバイトをしていたことがあります。理由は、単純に時給が高かったからです。
飛び込みで訪問するのですが、営業技術も伴わなかったので、1件も売れずに3ヶ月くらいでやめてしまいました。ただ、そのときは少し興味を示してくれた方もいましたので、今よりは「家紋」の位置づけはまだ高かったと思います。
では、そんな危機感を募らせている背景を見てみましょう。
家紋 危機感の背景とは?
家紋って何かにつけるものだと思うのですが、どんなものについているでしょうか。
昔は、そう「刀」ですね。これは時代劇を見ればわかりますが、武士には絶対だったと思います。そして、「調度品」にも家紋が入っていました。しかし、これらは子孫に引き継がれていくものではないために、見る機会は減っていきました。
そうです、背景には子孫に引き継いでいくものが純粋に減ったという事実があります。
今では、着物に家紋がついているくらいでしょうか。しかし、家紋入りの着物を着るのって結婚式くらいですよね。服って洋服を来てるので、着物なんて普通着ませんね。
私は、生まれてこの方、着物を着たのは2回くらいしかないと思います。つまり、それだけ「着物文化」が衰退したんです。
また、お墓に家紋を入れることもありますが、それも「継ぐ人がいない」とか、「管理が大変で費用がかかる」といった理由で、いわゆる墓じまいも進んでいます。墓には先祖の情報も多く記してあって、ルーツをたどること難しくなっています。
これらが、家紋の危機感となって現れてきています。
家紋 危機感! 継承は必要?今後のゆくえは?
こういったことが背景にあるため、今後の家紋の継承は徐々に減っていって、どこかの時代の変換点にはほとんど消滅していくことも考えられます。
そして、本当に一部だけが残って、「昔は家紋という文化がありました」として、博物館にまとまられるなんていう時代が来るかもしれません。
家紋に対しては、私は思い入れがほとんどないので、第三者的に書くことができますが、こう書くと「何言ってるんだ」というお叱りも受けそうですね。
しかし、そう思う方がこの文化を残していく方なのだと思います。果たして再ブームが来ることはあるのでしょうか。
それは、「家」のあり方が見直されて、新しいカタチができれば実現するかもしれません。
家紋 危機感! こんなに種類がある!
家紋は、思っている以上に種類があります。
出典:https://www.rakuten.ne.jp/gold/milieu/original/kamon_01.html
家紋は、日本だけで241種、5116紋以上があるそうです。バリエーションも含めると、何と2万種類くらいあるって言われています。
そもそも家紋は、家の独自性を示す固有の目印的な紋章として生まれていて、名字を表す紋章としての要素が強いそうです。
源平時代から始まって、その後に武家や公家が使用するようになっていきました。こういった流れからきているものなので、家紋は「歴史」としては間違いなく残っていくでしょう。
しかし、2万種類ってすごいですが、誰がどう作ったんでしょうね。気になる方は、「家紋 種類」で検索してみてください。
さて、ここまで進めてきて、あなたは家紋の存在をどう捉えますか?私ですか、う~ん、歴史としては自然に残って行くでしょうから、それ以外は良いものを継承して時代に即した新しい形へ進化していったらいいと思っています。
そこに、新たなビジネスチャンスも生まれるでしょうから。誰かがどこかでそれに目をつけてブームを引き起こすような気もしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。