この記事では、1月30日のNHK「あさイチ」で紹介された「40代からの老化予防・防止」について、ポイントをまとめます。普段の生活に生かせることばかりですので、これを知ればあとは実行するのみです。若返りの期待できるその方法は?
「あさイチ」老化予防・防止特集
まずは「AGE」についてです。そもそもAGEとは何かから始める必要があるでしょう。
「あさイチ」 老化予防・防止特集 AGEとは?どうやって生まれるの?老化とどう関係あるの?
AGEを世界で初めて発見したのは、フランスのルイ・カミーユ・メラールという物理学者で、1912年と言いますから驚きです。体内のタンパク質が、食べ物によって変化してしまう老化物質のことをAGEと言います。AGEが高いと糖尿病や心臓病になりやすく、寿命が短くなるそうです。死亡リスクが5倍にもなるって…
糖を多く含むものを食べすぎると、体を作っているタンパク質と糖がくっつきやすくなるそうです。そうすると、タンパク質が劣化してAGEに変化。AGEには、強い毒性があるので、肌や血管、内蔵などに蓄積すると老化が早まってしまうという流れになります。AGEになったら、再び糖やタンパク質に戻ることはないそうです。
1日の食事のパターンとして「炭水化物→糖分→炭水化物→糖分→炭水化物」というように、食事の合い間に糖分の多いおやつなどをとっていると、ずっと体に糖分がある状態なので、AGEが増えやすくなってしまいます。
また、AGEは作られるだけではなく、食べ物の中にも含まれているそうです。双子の姉妹の普段の食生活による老化の違いが比較されています。
「お酒を飲まなくて、お寿司を多く食べていて、なんでも手作りのものを食べていた」姉と、「お酒を飲んで、焼き肉を多く食べていて、手軽にインスタントラーメンなどを食べていた」妹。姉に対して妹は、AGEが多くて老化の進行が進んでしまったようです。
「あさイチ」老化予防・防止特集 普段の生活でAGEをへらす方法は?
同じ200グラムの豚肉を使った調理でも、しゃぶしゃぶ、ポークステーキ、とんかつでは、AGEのできる量が全く違ってしまいます。数値にすると、しゃぶしゃぶは6100、ポークステーキは11600、とんかつは16800。温度を高くして調理するほどAGEも高くなるということです。ゆでる、焼く、揚げるという順でAGEが多くなると覚えておけばいいわけです。
これがわかれば、揚げ物に気をつければいいので、ポテトチップスやフライドポテトなどの食べ物に注意をしていけばいいですね。
AGEは下げる方法があります。とんかつならレモン汁につけておくだけで、AGEが35%減るそうです。また、野菜炒めでは、油を使わずに水を使って弱火で炒めます。旨味は塩で調整すると、油を使わなくても損なわれないようです。こうすると、なんとAGEは5分の1になるそうです。
ちなみに、1日のAGEの目安は15000だそうです。1食で取りすぎたとしても、1週間程度の単位で平均してこの数字になるようにすればいいそうです。揚げ物などのAGEが高いものを撮ったら、AGEを抑えるものを食べると言うことですね。
AGEを抑えるものは、きのこ類(えのき茸、しいたけなど)、ブロッコリースプラウト。こういったものを食べるとバランスが良くなるようです。
AGEは、食べたものの7%が体に蓄積されていくそうですから、毎日の蓄積量の違いが大きな違いとなって現れることを知って、日頃から少しずつ気をつけていくといいのでしょう。急に食生活を変化させるのは、結局長続きしないですからね。
「あさイチ」老化予防・防止特集 老化予防・防止対策は食べ物だけではダメ
老化防止ということでは、「骨」が関係するそうです。骨密度を減らさないようにするということなのですが…
骨密度を減らさないようにするには、まず、日光を浴びること。紫外線を浴びることがいいそうなのですが、女性にとっては大敵だけに、「え?」と思ってしまいます。次に、体脂肪がある程度あること。低すぎてはダメだそうです。そして、体重がある程度あること。こちらもかるすぎてはダメだそうです。
こう考えると女性がダイエットやキレイな肌を維持しようと思ってやっていることは、骨密度にとっては逆効果ってことになるので、実行するには躊躇してしまいますね。
次は、骨を若返らせる方法です。
初級編は「かかと落とし」です。これはもういろいろなところで紹介されていますね。つま先立ちしてストンと落とすのを1日50回行うことで、ポイントは毎日続けることです。
中級編は、「階段1段の上り下り」です。右足で上げて下ろす、左足で上げて下ろすを50回ずつ行います。
そして上級編は、同じ階段を使って「軽くジャンプして降りる」を50回行う方法です。
決して無理をしないようにしないようにしてくださいとのことです。
「あさイチ」老化予防・防止特集 「オステオカルシン」を増やす
オステオカルシンとは、骨のタンパク質のこと。全身のいろいろな若返りが期待できるそうで、主なものは以下の通りです。
・脳 認知機能アップ
・皮膚 コラーゲンアップ
・肝臓 脂肪肝予防
・心臓 動脈硬化予防
・腎臓 腎機能アップ
・筋肉 筋力アップ
・腸 栄養の吸収アップ
・膵臓 血糖値を抑える
これだけでもすごいのですが、他にもまだ効果があるそうです。オステオカルシンを活性化するには、ビタミンKがポイントだそうです。食品としては、納豆、しそ、パセリなど。納豆は、特にひきわり納豆がいいそうです。
「あさイチ」老化予防・防止特集 「テロメア」を維持する
「テロメア」とは細胞分裂に関わっていて、染色体の端にあります。細胞分裂を繰り返すたびに短くなっていくそうで、その先にあるGテールは、活性酸素に触れると短くなりやすいそうです。
Gテールの長さを調べると、20000~30000でかなり個人差があります。細胞分裂を繰り返すことで、これ以上Gテールが短くなると死んでしまうことがわかると、その細胞は分裂しなくなるそうです。そういう細胞が増えると老化が進むということらしいです。
ということは、なるべくGテールを短くしないようにすることが大切になってきます。その方法は…
抗酸化力の強い色の濃い野菜を食べるといいそうです。含まれるカロテノイドが、テロメアを傷つけ原因となる活性酸素を減らしてくれます。そして、さば、さけ、エビ、かにも効果が高いそうです。ポイントは、抗酸化作用の高い食品を取ることです。また、ウォーキング大切で、少し早歩きするのがいいそうです。そして、睡眠を取ることも大切で、質が良ければなおいいとのこと。
ここまでが1月30日のあさイチ情報でした。ここに記したことは、あさイチの内容にできるだけ忠実に記事にしました。老化予防や防止に役立てていただけたら幸いです。