美しい世界遺産 ピリン国立公園
ピリン国立公園は、ブルガリア南西部のピリン山脈を中心とした国立公園で、本拠地はバンスコにあります。
シンボルのエーデルワイスを始めとする絶滅危惧種は、ここに約60種が生息(動物は15種)しています。
1983年に世界遺産に登録されましたので、世界的には早い方になります。
この記事では、そんなピリン国立公園の魅力や観光を中心に紹介していきます。
ピリン国立公園(世界遺産)の魅力と観光!美しいエーデルワイスと大理石にうっとり
ピリン国立公園(世界遺産)の魅力
名称 | ピリン国立公園 |
住所 | 4, Bulgaria blvd, Bansko |
営業時間・開場時間 | 月曜~金曜9:00~17:30 休日:土・日・祝日 |
ピリン国立公園は、2,500m級の高山が何と60も連なっているブルガリアで最大規模の自然公園です。
ヴェイクレン山、ユレン保護区、バユヴィ・ドゥプキ=ジンジリツァ保護区といった隣接する3つの自然保護区のほか、11の地域をあわせて世界遺産に登録されています。
ここには、170の湖沼、滝、洞窟が点在してうて、公園の彩りを演出しています。
この地域は起伏に富んでいるため、動物種もそうですが、特に植物種の多様性をもたらしています。しかし、その多くが絶滅危惧種となっています。
ちなみに、現在の世界の絶滅危惧種の数はどのくらいかご存知でしょうか。調べてみたところ、2019年7月現在で28,338種もいるんです。とてつもない数ですね。
ピリン国立公園では、その中でもエーデルワイスが有名です。
歌にも出てくる純白の美しい花ですね。花言葉は「初恋の感動」「大切な思い出」です。
キク科ウスユキソウ属という属性で、世界に30種類ほどあるそうですが、ヨーロッパではたった1種類しか咲かないんだそうです。
エーデルワイスは、高山に自生しているために品種改良がしにくいといわれています。こうした理由もあって、絶滅危惧種になっていったのでしょう。
さて、ではピリン国立公園の最大の魅力です。
それは、ピリン山脈が氷河が岩を削ってできた山々であることから、すべての山が大理石の一枚岩となっていることでしょう。
一見すると雪のようですが、大理石なんですね。この白のコントラストの絶景が、他の絶景とはまた違った魅力を醸し出しているといっていいでしょう。
そして、ピリン山系の特徴として、豊かな湧水を持つことが挙げられます。70を超える湧水群は植物の生育にかかせないもので、それにより2,100種類もの植物をが生息する環境を整えています。
ここに、ドローンで撮影したピリン国立公園の動画があります。これを見れば、魅力が一目瞭然です。
ピリン国立公園(世界遺産)と周辺の観光
ピリン国立公園の地図
エーデルワイスの他に、ブルガリア最古の木で樹齢1300年のボスニアマツも魅力です。このように観光で行く際には、多様な植物種を見ることができて楽しめ、そして癒やされます。
ピリン国立公園には、シナニツァ、バユヴィー・ドゥプキー、ヴィフレン、ベズボッグ、カメニツァなどの公園地域があります。
それぞれ登山ルートに、8つの山小屋と4つのシェルターがあります。
その中で、ヴィフレン公園地域は、ピリン山脈の最高峰(標高2914m)であるヴィフレン岳があり、絶景が楽しめるのでオススメとなっています。
また、ピリン山脈の麓のバンスコ市の観光案内所には、公園内の自然や動植物の映像の上演や、トレッキングツアー他、様々なプログラムを実施しています。
そのバンスコ市は、標高925mにあるピリン国立公園の本拠地です。首都ソフィアから150キロで、冬のリゾート地として有名です。
特にスキーリゾートは国際的な人気となっていて、ゲレンデは市内から7キロのスキー道路で結ばれています。
スパや博物館もあり、建築・歴史的な名所も多く、魅力の多い場所となっています。
もう1つメルニク市も魅力です。ピリン山脈の南の麓にある小さな街ですが、メルニク奇岩の異相は名所となっています。また、古い教会や邸宅などの佇まいも風情があります。
あと、「メルニク・ワイン」には独特の風味があってオススメです。
その他としては、ブルガリアの首都ソフィア市にある世界遺産「ボヤナ教会」でしょう。12世紀のフレスコ画の壁画が残されていて、中世のブルガリア文化に触れることができます。240点もの素晴らしい壁画が楽しめてオススメです。
ピリン国立公園(世界遺産)の評価
まず、好評価を紹介します。
私が訪れた中で最も素晴らしい山!
好きな山、素朴で穏やかな、素晴らしいピリン山です!
美しく、神秘的で平和です。リラックスするのに素晴らしい場所です。
美しいですが、夏は過密です。
山で過ごすのに素敵な場所。
史上最高
神の美しさ!
最も美しいネイティブ山の一つ!
信じられないほどの美しさ。
ブルガリアで最も美しい場所
ツアー参加の方の声も拾ってみます。行きたい方は、少し参考にしてみてください。
ツアーを選ぶときにピリン国立公園と書いてありますが、公園には行かないので注意が必要です。ご紹介いただいたランチが最高でした。ラキアというブルガリアの強いお酒も体験しました。ご挨拶に来てくれたシェフ兼オーナーもとても温かく、ブルガリアはとにかく人が素晴らしい国でした。
ガイドの方がなかなかに知識人で、観光スポットの案内はもちろん、ソフィアからの長い道中での会話で、ブルガリアの理解がさらに深まりました。ちょっと割高の感じもしますが、実り多いツアーで良かったです。
一人ツアーは高額でしたが、運転手と日本人より日本語が上手なガイドさんなので納得です。日本語を話せるガイドの数は、聞いたところ少ないそうです。ブルガリアの自然を満喫できました。行き帰りも時間が掛かり、その途上の説明が詳しく旅行書など足下にも及びません。訪れた町、村々についてもその歴史背景から教えてもらえました。
その上、日本との相似性とか違いも造詣が深く満足です。再度訪れたときのお勧めの観光地とか、私の好きな辛口であっさりしたブルガリア・ワインの名前も教えてもらいました。行きたい国の一つになりました。ただキリル文字には閉口します。出典:https://www.veltra.com/jp/europe/bulgaria/ctg/7247:7247/reviews/
最後までお読みいただき、ありがとうございました。